該当と当該の違いとは?意味や使い分けは?

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該当、当該、該当、当該、当、該……

繰り返していると、車酔いのような気分になってくる左右の漢字が入れ替わっただけのこの二文字。

当該と該当の違い

いっそ分かりやすく意味も『真逆』にしてくれればいいのですが、そうもいかないのが日本語です。


似ているくせに、間違えて使うと「! 使い分け知らないのぉ?」などと言われかねないこの『該当』と『当該』。

意味や違いから、使い分けをご紹介いたします!!


機会がありましたら、ぜひ聞こえる程度の小声で「! ちゃんと使い分けようよ」とつぶやいてみてくださいね!

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該当と当該の違いを超簡単に説明


『該』、『当』どちらの言葉にも「あたる、あてはまる」「問題になっている物事を指す」など、似たような意味があります。

『該』を先に書く「該当」では「あてはまる」の部分が前面に押し出されたような使われ方を、一方の『当該』では「問題となっている、その物事」自体が使われ方の中心となっています。


そこをまず押さえていただき、それぞれの言葉について、少し詳しく見ていきましょう。


該当とは?意味は?


「該当者」や「該当する方は~」などの使われ方をする『該当』。

「対象者」に置き換えたり、「この条件に当てはまる方は~」と言いかえても話は通じます。


この「条件に当てはまる」の意味に「する」をつけて「該当する」という動詞ができあがります。= 条件にあてはまっている、になったわけです。


また、今そこで話題となっている事柄、例えばある文学賞で8人の選考委員の下、新人賞入選作を選んでいるとします。

まだ無名であることや、新しいテーマであること、少なくとも5人以上の推薦が必要なこと、などの条件があります。


その条件を満たし、見事受賞を果たした作品が『該当作』であり、その新人が『該当者』ですね。

条件を満たす作品がなかった場合「今年のふるさと新人賞に該当する作品は、残念ながらありませんでした」となるわけです。
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当該とは?意味は?


「該当者」を『その条件に合った人』、とするなら「当該の人」の場合では、すでに『その条件』が提示されている必要があります。

先ほどの新人賞で見てみますと、条件である『まだ無名』『新しいテーマで作品を書き』『8人中5人の選考委員の推薦を得た』人ですね。


その人のことを指し、「当該の人は、19××年、○○県で生まれ~」となり、新人賞を受賞した人の生い立ちや略歴などが紹介されていく、といった感じです。

その時「当該の人」は「この人は」などと同じ使われ方をしていますね。


友だち同士の会話で「当該の~」と使うことはほぼありません。使ってもいですが、堅っ苦しい気がしませんか?

たまにある、ガス機器などの安全点検の無料実施のお知らせ。テレビなどで流れることがありますね。



「無料点検の対象となる条件は何々です。当該製品をお持ちの方は、お近くの販売店までお知らせください」とかいったあれです。

「無料点検の対象となる条件は何々です。これに当てはまる製品をお持ちの方は~」と言われると、何となく「もっと丁寧に言ってよ!」と言いたくなります。


このように、「あれ」や「それ」の代わりに、『当該』を使うことにより「これは重要なことなので、丁寧に伝えたいんです」というニュアンスで伝えることもできます。


つまり『当該』とは、「すでに伝えられている条件に当てはまるもの」を「ここのことを言ってるんですよ」という強調も含めつつ指す、といった使われ方をします。

よって『当該』の後には必ず「条件を満たしたものや事柄」が名詞となって付くこととなります。「当該製品」「当該新人賞(ふるさと新人賞)におきましては、厳正な話し合いをモットーとし~」などですね。

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該当と当該の詳しい違いと使い分け


何となく雰囲気的にはお分かりいただけたでしょうか?

では、『該当』『当該』、二つの言葉を比較しながら、違いと使い分けについて見ていきましょう。


何を指してる?


該当: その条件にあてはまる状態
アンケートなどで該当するものに○をつけて、と言われたら = 条件にあてはまっているものに○をつけますね。

当該: すでに提示されている物や事柄について
➡たとえば、引っ越し先を探すあなたの条件(駅から10分以内とか図書館に近いとか)を聞いた上で不動産屋がある物件を指し「当該物件は××もおすすめポイントです」などと言う時には、その物件は、あなたの出した条件をまずはクリアしているはずです。

その上でのさらなるセールスポイントがそれ。

『当該物件』というからには、あなたの提示していた希望を念頭に置いて「その条件を満たしているこちらの物件は、さらに××もおすすめなんですよ」という意味になります。

そうでなければ『当物件』ですね。


動詞になる?


該当: なります
「~する」をつけて動詞に。

ほとんどの場合「○○は△△に該当する」などといった使われ方か、その逆の「該当する~は」です。後者を先ほどのように「該当者」などに代えて使われる場合もあります。

当該: なりません
その条件にあてはまる『もの』や、それに関係する『こと』など、そのものを指す言葉だからです。

「あなたの条件に該当する物件はこちら」とは言いますが「あなたの条件に当該する物件は」と言われたら、「その当該部分はどこ?」といった感じになってしまいますね。


後につくのは名詞だけ?


該当: 名詞も付きますが、その限りではありません
➡「該当作」とも言いますが「該当する作品は」と言いかえることもできます。

当該: はい!
➡「当該の作品」や「当該の人」は厳密に言うとすぐ後に付くわけではありませんが、「作品」や「人」が名詞以外になることはありません。

何度も言って恐縮ですが、『当該』とは「その条件にあてはまるもの(事柄)」「それに関係するもの(事柄)」そのものを指す言葉だからです。


ちょっとややこしい『該当作』と『当該作』について


該当作: その作品名
➡条件にあてはまる作品自体についてを示しています。「該当作は『北の国から』です!」

当該作(または当該作品): その作品を巡るいろいろ
➡みごと条件をクリアした作品とはどういったものか、など、当該作と言っている時点で、もうその作品が何かは、すでに提示されていることになりなます。『当該作は、北海道の富良野の雄大な自然をうんぬん……』と話は続いていくことでしょう。


終わりに…


まるで呪文のようだった『がいとうととうがい』、はっきりとした『該当』と『当該』として薄っすらとでも見えてきましたでしょうか。

実際、間違って使ったところで、意味は通じないことはありません。


同じように漢字で表す中国語を見ても、何となく漢字の組み合わせから意味が分かるのと同じですね。

順番を入れかえただけの漢字とか、勘弁して…… と思っていました。

が、いざ違いや使い分けを知ってみると、『通じてるけど間違ってる』ではなく『ど真ん中で正しく』難解な言葉を使いこなせる、というのも、なんだかスガスガしいものですね!


いかがでしたでしょう。

あなたのサッパリ! のお役にも、少しは立つことができたでしょうか?

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