クレジットカード ── いつもお世話になっております……
例えばパソコンが壊れる。キーボードが壊れる(本当によく壊す)。
すぐにでも新しいものを購入、もしくは届けてほしいものの、そこまでの持ち合わせはない(キーボード程度ならある)。
こんな時頼りになるのが「クレジットカード」。
ですが、仮にネットショッピングで購入したものでも、できる限り「代引き」などで支払う、という方たちも(私も含め)結構多いはず……
なぜなら「クレジットカード」を利用しての買い物というのは、早い話が「借金」だからです。
全然借金っぽくないですが、純然たる借金。
ですので、これ、使い方を間違えると、普通に借金地獄にハマります。
でも、便利。
しかも大抵の方は快適に利用している。
ちゃんと「メリット・デメリット」を把握していれば大丈夫なのですね。
今回は「クレジットカード」について。
-
月々の光熱費など、公共料金をカード払いにすることで得られるメリット・デメリットとは?
また、本来なら安定した収入のある大人限定の持ち物だったカードを、収入のない学生が持てる仕組みとは?
そこにデメリットはないのか? メリットは何なのか?
などなどについて紹介いたします。
「あ、ここはボクが。 ── カードでお願いします(黄金にきらめくカードがチラッ)」
「!!(♡ ステキ!!)」
── となるかどうかは不明ですが、少しでも皆さまの安心で快適なカードライフのお手伝いとなれれば幸いです。
クレジットカードは、便利で怖い?! メリット・デメリットを知る!
さて、クレジットカードです。持っていると何かと便利で、カッコもいい。
上記の彼のようにゴールドやプラチナカードを颯爽と取り出されると、何となく「この人は信用できる!」と思ってしまいます。
が、これは気のせいではなく、ちゃんと根拠のあること。
そもそもクレジットカードは、ポイントカードや電子マネーなどと違い、誰もが簡単に持てるものではありません。
先ほど書きました通り、クレジットカードの利用、というのは本当は「借金」と同じ。
カード会社にお金を借りて商品を購入。
借金だから決められた期限内にその分を返済、です。
このように考えてカードを利用している方は少ないかと思いますが、システム的には同じなのですね。
では、なぜカード会社は借金の肩代わりを一時的に請け負ってくれるのか。
相手を「信用」しているからです。
まずは「この人は信じて大丈夫(金銭的には)!」の確証を得るための「審査」。
さらには、カードを利用、きっちり返済、のサイクルを繰り返すことで、ますます信用度は上がり、
「あなたのお願いなら、多少はムリを聞きますよ」
のような関係が築かれていくわけです。
これが「クレジットヒストリー(略して『クレヒス』)」と呼ばれるもの。
「どのカードで誰が何にいくら使ったか」
「支払いは一括か分割かリボか」
「返済に滞りはないか」
などなど、カード利用に関するすべての情報が「個人信用情報機関」という場所で記録されていきます。
メリット・デメリットとはあまり関係ないように思えるかもしれませんが、ここは結構大事です。
これを知らず適当にカードを使っていると、後々困ることになる。
家を新築する、など規模が大きなローンを組む時などですね。
これまでのカード利用情報から「この人は信用に値するか」といった判断がなされます。
返済期日に口座に用意できなかった、などの過去も「金融事故情報」として記録に残されることに。
いわゆる「ブラック」です。
(※ 短期の延滞で2年、長期の延滞の場合には5年間、債務処理情報では10年間、記録が残されます)
これはカード会社だけでなく、銀行からの借り入れなどでも同じ。
そして、両者では常にこれらの情報交換が行われているのです。
ブラックな過去筒抜け。
審査通らず。
新築断念……
のようなことも起こり得ます。
ですので「だってどうしてもこれ、欲しい!」のような行き当たりばったりなカード利用をしてはダメ。
いくつものカード会社から借り入れをしているのも悪印象。
審査の通りは悪いです。
「お金に困っている人」と思われてしまうのですね。
また、クレジットカードは持っているものの、ほとんど使ったことのない方も不利。
「信用できるかどうか」の判断材料がなさすぎです。
「スーパーホワイト」と呼ばれる、信用情報機関になんの記録もない人も審査は通りにくい。
例えば過去に金融事故を起こし、その記録が削除された5年後なのか、本当に今まで一度もクレジットカードを利用したことがない人なのか、カード会社としては区別のつけようがないからです。
ですので「優秀な(良い)クレジットヒストリー」とされているのは、
「支払いに滞りがなく、適度な借り入れがある状態」
使いつつ、返している健全な利用状況です。
ここをクリアして、初めてカードのグレードもアップ。
ゴールド、プラチナ、ついにはブラックカード(このブラックは事故的なブラックではなく、いいブラック)、へと昇りつめていくこともできる。
(※ 日本に比べ海外ではクレジットカードでの信用がかなり重視されています。
ホテルやレンタカー等、ある程度以上のサービスを利用するにはゴールドカードクラスが最低ラインに)
特に昇りつめなくてもいいのですが ──
クレジットカードの「メリット」とは、この信用に対して受けられるもの。
「デメリット」は、最終的にこの「クレジットヒストリー」を汚し、将来の選択肢も狭めてしまうもの、なのです。
……回りくどくてすみません。
が、まず押さえるべきはここなのですね。
── ではでは、気を取り直して(私が)。
続いて具体的な「メリット・デメリット」について。
サクサクっと見ていきましょう。
クレジットカードの「メリット」♪
クレジットカードを利用している方の半数以上が一番大きなメリットとして挙げるのが、「ポイントが貯まる」
ポイントサービスですね。
これは非常にいい。
お得感が凄いです。
貯まったポイントは、そのカード会社が運営するショップ内で現金として買い物に利用できたり、商品券などと交換できたりします。
還元率1%程度のカードが多いので、実際にはそれほどでも(1000円買って10円分のポイントなど)、なのですが、現金で買う場合にはゼロ。
チリも積もります。
思っていた以上には確実に貯まっていきます。
またポイントの代わりに「マイル」の貯まるカードもあり、飛行機をよく利用される方であれば、貯めたマイルを使い半額以下で旅行、といった夢のマイル生活を送ることも可能。
お得が止まりません。
傾向として、銀行系の発行するクレジットカード(三井住友VISAカードなど)のポイント還元率は低め、流通系(イオンや楽天など)では高めの設定とはなっていますが、いずれにせよ、ゼロよりはいい。
「お客様感謝デー」などでは、カードを利用しなくても提示のみで5%オフ、などのサービスも行われています。
しかも年会費が無料。
よっ、太っ腹! です。
ですが、できればカードは1つに絞った方がいい。
複数のカードでのポイントの合算はできません。
メインのカードは1つ。
そのカードでなければ買えない商品を取り扱っていたり、受けられる特典が魅力的であったりする場合には持っていても構いませんが、あくまでそれはサブ。
もしくはそのカードをメインにしてしまう。
1つに集中させた方がよりポイントの恩恵にはあずかれます。
そして今出た「特典」。
どのカードにも標準でついてくるのが「紛失・盗難保険(補償)」です。
失くしても仮に盗まれても大丈夫。
悪意を持った人に不正に使われてしまっても、届け出さえすればその被害分は補償されます(手続きは若干面倒)。
払わなくていいのですね。
── 現金をドカンと落としてしまった……
のような時、できることは親切な人に拾われていることを祈りつつ、交番等に届けることくらい。
しかも戻ってくるとは限りません(かなりの高確率で戻ってきません)。
が、カードの場合は拾ったのが不親切な人でも悪い人でも関係なし。
補償は受けられます。
ナイス。
また、カード会社によっては、
- 国内旅行傷害保険
- 海外旅行傷害保険
- ショッピング保険
特に「海外旅行傷害保険」の特典付帯は、海外によく行かれる方にとって、カード会社選びの基準にしてもいいほど魅力的なもの。
海外では日本の健康保険は当然使えないため、うっかり病気やケガができないのです。
目玉の飛び出るような高額な医療費が請求される、ということもザラ。
……それは困る……
はい……
でも大丈夫。
ここで「海外旅行傷害保険」。
海外での病気・ケガ、さらには荷物の盗難等、トラブルをまとめて面倒見てくれるサービス、補償です。
定額の補償ではなく、実損分を支払ってくれる場合が多いこともその魅力のひとつ。
カード会社により、
- 利用付帯: 航空機のチケットやツアー料金をカードで支払った(カードを利用)場合にのみ適用
- 自動付帯: 持っているだけでOK
この他にも、独自の特典は実に様々。
ご自身の生活のどの部分でカードを利用することが多いのか(普段の買い物・ネットショッピング・旅行など)に合ったカード会社をご検討いただければ、と思います。
そして支払いもスマート。
「あ……2円足りない……買えない……」
などといった切なさに見舞われることもありません。
お財布もスマート。
小銭でパンパンになることもないのです。
しかも万が一失くしてしまっても……の話へとループ。
ネットやカタログ通販などでも手数料がかからない等のメリットは大きい。
始めの方に書いた「代引き」。
手数料がバカバカしくなるほどに高いです。
下手をすると送料と代引き手数料で、商品の代金を超えるものもあるほど(少額商品の場合)。
メール便も代引き不可(それはそうです。ポスト投函なので、お金が渡せません……)。
コンビニで後払いのできるシステム「NP後払い」などでも手数料はそれなりにかかります。
代金を支払ったことが確認されてからでないと、商品が送られてこない「振込」。
── もう、買いに行った方が早い。
こう考えていきますと、ネットを使ったショッピング(ネットスーパー等も含む)ではカードはなくては困るほどの存在になってきているのですね。
しかも、ポイントもつく。
さらには、前述の通りこれらを運営しているイオンや楽天などの物流系の企業が発行するカードの還元率は比較的高いのです。
現金で支払う場合と比較してみると、そのお得さは一目瞭然。
また、家計簿代わりに使える、という意見もあり。
私がズボラだからか、ここにはそれほど何も感じないのですが、利用明細(WEB明細が主流)で、いつでも確認できる、というのは確かに便利。
カードを1本化して、毎日の買い物などに使っていれば、その1か月分の詳細が送られてくるわけです。
データとして、記録に残っているので「2千円分、計算が合わない……一体何に使ったんだ……?」などということもなし。
ただし「利用明細」を毎回チェックしていないと、こうはいきません。
先ほどの「紛失・盗難保険」。
失くしたり盗まれたり意外にも「スキミング」や「フィッシング詐欺」等による不正利用も補償の対象となっているのですが、これ、気づかない場合はアウトです。
情報だけ盗まれるのが上記の2つ。
- スキミング: カードの磁気記録情報(カード情報)を盗み取ること。その情報を持たせたカードを複製
- フィッシング詐欺: ユーザー名、パスワード、クレジットカード情報を奪うための詐欺。利用しているサイト等の主体になりすましたEメールにより、偽サーバーに誘導。個人情報を記入させゲット
でも、知らないうちに使われている。
ですので「利用明細のチェック」は非常に大事。
使った覚えのない請求があれば一発で気づくことができます。
家計簿的に利用するためにも、詐欺・不正行為に対抗するためにも、利用のたびにチェック。
実はここが「メリット」と「デメリット」を分ける境目にもなっているのです。
では続いて「デメリット」。
こちらは「クレジットカードのデメリット」というより、実際には、
「しっかり意識していれば回避できるデメリット」
「利用する際に、その意識を疎かにした自分が招いたデメリット」
となる部分です。
ブラックへの近道、カード利用の未来に直結するデメリット。
クレジットカードの魅力を満喫するために、こちらはぜひキッチリ押さえておきましょう。
本気で遠ざけるべき「デメリット」はこちら!!
声を大にして(もしくは文字を大にして)まずお伝えしたいのが、「使いすぎ、注意!!」
です。
「わかってるって!」
と皆さまが思っていることも重々わかっているのですが、カードの利用には「お財布から消えていく現金」のようなリアルさがないことは事実。
そしてこの「リアルでない」というのは、相当気合を入れて「これは現実だ!」と心しておかないと、非常に曖昧なものとなってしまうのです。
「確か今月はアレと、ソレと、コレを買った。あ、アレもだ」
な感じですね。
何を買ったかは覚えているけれど、それぞれにいくら支払ったかが、アバウトになってきます。
そしてついには「利用限度額」に達してしまい、カードが使えなくなる。
さらには複数のクレジットカードを所持している場合、最悪、メイン以外のカードにも手を出してしまう。
これは、アウトです。
欲しい商品は手に入るかもしれませんが、その代金は翌月には支払うべきもの。
今は単純にその期日が来ていないだけの話。
どんどん支払額が増えていきます。
カードを使っていて怖いのは「金銭感覚」もしくは「返済感覚」がおかしなことになってくること。
現金での購入ならためらうようなものでも、ついつい買ってしまうのですね。
実際にお金が減っていく感覚、その返済に対する具体的なイメージをつかみにくい。
そして、使いすぎの次に注意していただきたいのが、その支払い方法です。
現金で考えてみましょう。
もう、これは一括で買う以外の選択肢がない。
つまり持っている軍資金の範囲でまかなうしかないのですね。
それ以上のものを購入したければ、それこそ借金です。
そこで、カード。
要するに借金の代わりにカード、です。
手元にお金があろうとなかろうと、商品の購入が可能。
「分割」や「リボ」といった支払い方法が利用できるからです。
いっぺんに10万円以上もするパソコンは買えないけれど、複数回に分ければ支払い可能、となるわけです。
クレジットカードは、本来このような使われ方をするものなので、それほど問題もないのですが、これが何件も重なった場合は問題あり、になってしまう。
一括、2回払い(2回に分割しての支払い)では大抵のカードでは手数料はかかりません。
ですが、それ以上に分けて支払う場合には、しっかりと手数料も加算されていきます。
年率十数%です。
できれば一括、多くても2回払いまでがベスト。
そうも言ってはいられないような高額商品などを購入する際には、ある程度返済のめどが立つまで他でのカード利用を控える等の慎重さが必要となってきます。
気にせずに使っていると、借金、手数料ともにジャンジャン膨らんできてしまいます。
さらに怖いのが「リボ払い(リボルビング払い)」。
これは非常に便利なのです。
月々の返済額は一定。
例えば月々1万円を返済金額に設定していれば、3万使おうと5万使おうと、返すのは1万円だけです。
ですが、これには本当に注意が必要。
5万円の商品購入費を月に1万円ずつ返していく。
単純に考えても完済に5か月はかかります。
(※ 実際には手数料も加算されていくのでもう少しかかります)
その間一切カードを利用しない、というのであればいいのですが、大抵何かと使ってしまう。
返済総額は、確実に増えていきます。
でも、毎月1万円の返済額は変わらず。
欲しい商品や外食など、カードを利用しての楽しい時間も手に入る。
「こんなにいろいろできて、毎月1万円返せばいいだけなんて……カード、いいヤツすぎる……」
この感覚がマズい。
もう、この時点で返済額も非常にマズいことになっているかと思います。
「借りたら返す」
この基本を、カード利用では見失いやすい。
そして気づいたら利用限度額いっぱい。
ですが、これまでの快適な「欲しいものがすぐ手に入る生活」の満喫により、さらにその感覚はマヒ。
「あ、もう1枚カードあったな。ついでにもう何枚か作っとこうかな~~♪」
──「~♪」などといっている場合ではありません。
「返済」は必ずしないといけないのです。
毎月1万円の返済でも、利用するカード会社が2社、3社と増えれば返済額・返済負担も2重3重になっていきます。
……支払えない……
クレジットヒストリーが黒く染まります。
クレヒスの問題だけではなく、借りたものを返さない(正確には返せない、ですが)というのは人としてもダメ。
友だちに借りたマンガやゲームソフトなど何でもいいのですが、これを返さないのと一緒。
-
── 友だちA君から借りまくり「返してくれないなら、もうお前になんて何も貸してやんない!」と言われ、
B君からも借り、
万が一に備え友だちC君とも、いつでも借りられる状態を作っておく ──
最後には友だちがいなくなるパターン。
ですので、カードでも、このようなことはやっちゃダメです。
ですが、実はクレジットカード会社が非常に強く推してくるのも「リボ払い」での返済なのですね。
カード会社も、商売。
儲けたいのです。
「リボ払い」は冗談のように手数料が高い。
多くの場合、年率はおおよそ15~18%です。
(※ 商品購入等でのポイント還元率1%……)
1か月後の返済日まで借金の肩代わりをして、一括で支払われてしまうのはカード会社にしてみれば旨味のない話。
しかも「年会費無料」であればなおさらです。
だから猛烈にプッシュ。
それに乗せられ、
「なんか、リボ払い永遠に終わらないような気がしてきた……」
と利用者が薄々気づくころには、本当に永遠かと思えるほどに、借金返済が続くシステムに組み込まれてしまっていることになるのです。
ですので「リボ払い」、本当に注意してください。
このように、クレジットカードのデメリットとは、
- 使いすぎること
→ できれば一括か分割2回まで
→ 特に「リボ」をどうしても利用する場合には、意識的に利用額、利用残高に気を配らないと大変なことに
「利用明細」をその都度チェックするクセをつけておけば、かなり回避できるデメリットですね。
「クレジットカードは借金と同じだから使ってはダメ」
という話ではありません。
仮に借金を踏み倒そう、と考えた場合、もうこれは必死で逃げます(踏み倒しちゃダメ)。
コワいお兄さん・おじさんは本気でコワいです。
ですが、カードではここまでの必死さはないのですね。
踏み倒すことに、ではなく返済に、です。
でも、仕組みは同じ。
人からお金を借りて商品購入等を行っている部分は一緒です。
「コワいところから借金をした時レベルの感覚で『借りたら返す』のルールだけは守らないとダメ」
「コワいところから気軽にたくさん借金をすることができない感覚を多少はカードに対しても持っていないと、いずれ大変なことになるかも」
ここさえクリアできればクレジットカードは、非常に便利でスマートでお得を運ぶ、心強い味方になってくれることは間違いありません。
いろいろな「メリット・デメリット」をまとめる ♪
自分で書いてきて言うのもナンなのですが、デメリットはどれも、「冷静に考えれば、やらない」
ことばかり。
ですが、現実には債務処理に走っている人たちは実に多いのです。
夢のマイホームどころか自己破産……
だからこそ、クレジットカードを持つ以上は「そんなことわかってる」という部分をしつこいくらいに再認識する必要があるのです。
ではでは、続いて、
「公共料金」
「学生さんでも持つことのできるクレジットカード」
について。
こちらのメリット・デメリットも見ていってみましょう。
カードで公共料金を支払う! デメリットになる場合とは?
これはデメリットがないのでは……?はい。
私もそう思っていました……
が、
- デメリットというほどではないがお得にはならず、むしろ損をしてしまうパターン
- クレジットカードのデメリット部分をそのまま踏襲したパターン
メリットは言うまでもなく「ポイントが貯まる」ですね。
その他にもいくつかありますが、もうこれは凄いメリット。
どうせ毎月出ていく支払い分です。
「電気代こんなに!! ってことはポイントもこんなに!!」
何となく、ちょっと、うれしい。
2回も言ってしまいますが、どうせ避けられない出費なのです。
ただお金が飛んでいくだけでなく、足跡的にポイントを残していってくれるのなら、まあ、いっか、な気分になります。
── ですが、こうならない場合もあったのですね。
まずは「デメリット」というより「お得にならない」バージョンから。
ここに係わってくるのが、
- 公共料金(電気・ガス・水道)それぞれにかかるひと月の料金(年間通しての平均値)
- 支払いに利用するクレジットカードの還元率
- お住まいの地域
今まで、どのような形で行ってきたか(カード払い以外)、で「損・得」事情が変わってきます。
- 口座引き落とし
- 振込用紙でのお支払い
電気料金にせよガスにせよ水道局にせよ、この「口座引き落とし」では、
「口座振替サービス」
という制度を導入している地域が多い。
すべての地域で採用されているわけではないのですが、これが、なかなか利用者の懐事情を考慮したいいサービスなのです。
「口座振替にしてくれたら、少しだけ利用料金をオマケしちゃいますよ!」
といったもの。
電気は2016年から小売り自由化が始まり、これまでの電力会社(東京電力など)以外にも新たに取り扱う会社が増えました。
ですが、新会社であっても、同様。
こちらのサービスは行われています。
「電気料金 > ガス料金 > 水道料金」
口座振替サービスを導入している会社の割合は上記のようになっていますが、どこであれ、採用しているところでは、
「月54円・年間648円」
の公共料金の割引が受けられます。
助かりますね。
ポイントではなく、ダイレクトに割り引いてくれる。
54円なので微々たるもの、といえばその通りなのですが、こういう些細な金額こそ、毎月の絶対に避けられない出費にはありがたいです。
さて、ここで「クレジットカード」です。
カード利用での大きな利点はポイント還元。
その利率の多くは1%です。
銀行系では0.5%程度が普通。
1%の壁が「お得度」に繋がる最低ラインと言われています。
54円の「お得度」を上回るには「還元率1%」のカードでの支払いで5400円以上の使用料金であることが条件。
「0.5%」の還元率のカードではその倍、10800円。
-
電気料金は、一人暮らしの方でない限りイケるかも。
でもガスはそこまで使わない……?
水道料金は ── 残念。まったく5千円まで及ばず……
のような感じになるのです。
つまり、
「5400円(今後このラインが変わっていく可能性はあり)」の基準をもとに、
それ以上の光熱費を使っているのであれば、
カード払いに移行した方が「54円」よりも多くのポイントが付与され、それ以下なら「損」になる
ということになります。
そして、この「5400円」はあくまでポイントの還元率1%のカードを平均値とした場合の使用料金。
0.5%のカードであれば、もう少し(2倍)光熱費がかかっていてこその「得」、1%以上の還元率を誇るカードなら、それぞれの光熱費が5400円以下でもお得ゲット、となるのですね。
公共料金の支払いをカードでのものに移行したいとお考えの皆さまは、ぜひぜひ、お使いの「電気・ガス・水道」について、各ホームページ等でのご確認で「ポイント満喫生活」への扉をこっそり覗いてみてください。
上記の3つの条件にうまく当てはまれば、公共料金でさえも「クレジットカードライフ」を盛り上げてくれるものになります。
毎月支払うことになる固定費ですので、特別なボーナスポイントをつけてくれるカード会社もあるようです。
こちらも要チェックですね。
そして先ほどの「クレヒス」。
適度な借り入れと遅れのない返済。
公共料金を毎月きっちりカード払いすることで「良いクレヒス」への近道にもなります。
……うっかりデメリットではなくメリットを書いてしまっていますが、つまり、アレです……
この条件に当てはまらない場合には「口座引き落とし(口座振替)」からカード払いに変更すると「損」をする。
デメリットとまでは言えませんが、お得ではないのです。
では、クレジットカードのデメリット踏襲、となることとは?
カードには「利用限度額」が設定されています。
── 利用限度額から公共料金分がマイナスされる。
まずはここ。
先ほどもチラリと書きましたが、カードをどのシーンで一番使うか、の問題です。
限度額いっぱいまで毎回使う必要はないのですが、利用できる上限が「マイナス光熱費分」となります。
このマイナス分は携帯やWi-Fi等通信費を含めても2.3万円くらいかと思います。
カードの上限額にもよりますが、これらを差し引いてもこれまでのカード利用に影響がないか、については一応ご検討ください。
さて、問題は「リボ払い中」の方です。
支払額は変わりません。
それがリボです。
変わるのは「借金の総額」。
現在ショッピング等で蓄積している利用額の残高プラス毎月の光熱費。
(※ 上記の通り、通信費を含めれば2.3万。光熱費だけでも1万円強くらい)
毎月せっせと借金を増やしていくようなもの。
「リボ払い中」の方には、もう絶対に「やっちゃダメ!!」なのが、公共料金のカード払い、なのです。
(※ 比較的余裕のある月に、返済設定金額プラス上乗せ分を支払い残高を減らしていくこともできます。なるべく早めの完済を! 気持ち的にも非常に余裕が生まれます)
学生でもカードが持てる! 作る前に知っておきたいメリット・デメリットはこちら!
長々と書いてしまいました……すみません。
学生さんですね。
収入がなくても、今は持てるのです(※ 18歳以上から)。
ちょっとカルチャーショック。
ですが、
「返済できる?」
という謎は残ります。
これには、
── 最終的にできなくなったとしても大丈夫(カード会社側が)
措置はちゃんととられているのですね。
多くのカード会社では未成年の方がカードを作る際に「親権のある方(保護者等)の同意書」の提出が求められています。
つまりは保護者の方が「保証人」となっているのですね。
前述の通りカードには「利用限度額」がそれぞれに設定されています。
社会人ではない、収入のない学生の方は保護者を担保(その収入を)としてカードを利用することが可能になっているわけなのですが、さすがにその上限が低い。
一般的な「学生専用カード」では、多くても10万円程度となっています。
自己破産、債務処理等とは、縁がないほど低い設定。
使いすぎてはダメですし、利用額・返済すべき残高のチェックはこまめに行う。
ノリで使ってはダメ。
ですが、これは成人の場合でも同じです。
初めてクレジットカードを持つことになるので(持てるのは18歳からだから)、わかりにくいことも多々あると思いますが、これは何も「学生さん」に限られることではないです。
クレジットデビューする年齢が何歳でも「初めて」であることには変わりなし。
世間の荒波的なものとの接触は社会人に比べ少ないはずでので「これは便利だよ」のような甘い言葉に騙されやすい、という部分はないとは言いませんが、カードを持つデメリット部分をしっかり把握さえしておけば回避は可能。
わからないことは、ご両親や先輩たちにどんどん聞いて吸収してしまいましょう。
ただし、メリットはぜひ享受すべき。
早いうちからきちんと使いこなしていけば「良いクレヒス」にも繋がってきます。
学生専用カードだからこその「特典」にも魅力的なサービスが豊富。
また、あくまで健全な利用をした場合に限られますが、学生さんのうちからカードを利用していくことは、計画的・攻略的に「お金」を扱えるスキルが付くとも言われています。
ですが、ここはやはり「人それぞれ」の部分が大きいです。
こうしたスキルを身につけられる学生さんも多くいると思いますが、逆に早い段階で「ブラック」経験をしてしまうことになる場合もある。
他、上記のことからくる「審査の緩さ」もメリットとして挙げられています。
卒業後の就職事情ですね。
正社員として働けるのであれば、社会人になってからでもカードの審査には特に問題はないのですが、派遣・契約社員さんやフリーターの道に進んだ場合には、通りにくい。
この時に学生時代から積んだ「良いクレヒス」が少なからずプラスに働くこともあるようなのです。
カード会社によっては、そのまま一般カードに移れる場合もあるとか。
さらには海外旅行などでの利便性もメリットとなります。
現金より安心。
卒業旅行で、身ぐるみはがされた……などへの対策。
紛失や盗難への補償です。
学生さんだからこその「メリット」は多く(審査や特典)、学生さん限定ではないですがクレジットカードを持つことでの「デメリット」もある、といった感じ。
個人的には「持っててもいいんじゃないかな」とは思いますが ──
……う~ん。
ここに関しては持つべきとも持たない方がいい、とも言えません。
「学生専用カード」は、いわば保護者の方の後ろ盾があるようなもの。
ですが、それでも自己責任・自己管理が徹底できるなら、ぜひぜひクレジットカードのメリットを学生のうちから味わっていただきたい、と思っています。
終わりに……
「デメリット」部分を見て、── ちょっと、怖いかも……
と思われたかもしれませんが、本当に怖いのはデメリットを知らずに何となくカードを使っていること。
だからもう怖くないのです!
かつて公共料金をカードで支払うことでのメリットを知った時には、本当に目からウロコとコンタクトレンズが落ちるほどの衝撃でした。
なんともまぁ、お得過ぎ。
たくさんのメリットを運んできてくれるクレジットカード。
せっかくなので、デメリットとなるような使い方ではなく、お得まっしぐらな健全な使い方で行きましょう。
── さてさて、いかがでしたでしょう。
皆さまのクレジットカードのあれこれに対するモヤモヤが、少しでも薄れていましたらうれしいです。
クレジットカードとの日々も、今まで同様、変わらずニコニコなものでありますよう、併せて願っております。
今回も長文にお付き合いいただき、ただただ感謝です。
ありがとうございました。