メルカリの「新着」をチェックするのが結構好きです。
他では売っていないような斬新なものがたまに出品されていて、見ているだけで飽きないから……
2013年にサービスを開始したメルカリ。
その3年後にはすでにアプリのダウンロード数は4000万。
すごいですね。
現在もますます盛り上がりを見せている(2018年現在、5000万ダウンロードを超えています)フリマアプリですが、
「商品の売上より送料の方が高い……」
「トラブルに巻き込まれた……」
などという話も、たまに……案外多く耳にします。
5000万人以上が利用するネット上のフリーマーケット。
利用者数が増えれば、何かと「デメリット」部分も出てくるもの。
トラブル・送料高い問題等含めまして、メルカリの「メリット・デメリット」を紹介いたします。
皆さまが安心して楽しく「メルカリ」を利用できますよう、少しでもお役に立てれば幸いです。
メルカリの「メリット・デメリット」はコチラ!
出品者・購入者、どちらサイドから見たものか、により「メリット・デメリット」も変わってくるのですが、どちらにとっても最大のメリットとなるのはやはり「お手軽さ」。専用のアプリをダウンロードし、会員登録を済ませれば、すぐにでも利用することができます。
本当に簡単。
出品費用や月々の会員費・登録料なども必要ありません。
また、オークション(ヤフオクなど)のように落札者の決まる期日まで待たなくても即購入・売却となるのも両者にとっての大きなメリットの一つです。
ほとんどの商品が1日以内には売れる、という驚異のスピード。
そして冒頭にも書きました通り、個人的には「これ、誰が買うの?」というレアすぎる商品が豊富にあるのも魅力の一つかと思っています。
実際、大手通販サイトなどでは絶対に売っていないような(例えばジャンク品であったり、まったくネームバリューのない など)商品も、メルカリでは案外サクッと売れてしまったりもします。
むしろ、誰もがその価値や相場の値段を知っているようなものほど売れない(もしくはかなり価格を下げる必要あり)。
比較的高額で、その市場価値のはっきりしているものは、フリマではなくオークションや普通の通販サイトで購入する、といった傾向はあるようですね。
利用者の多くを占めているのは10代から20代の女性です。
そのためほとんどの商品は、数あるマーケットプレイスの中でもかなり安めの値段設定になっています。
メルカリで最低限度価格とされている金額は「300円」です。
そして最低限度額で売られている商品も非常に多い。
これは購入者側にとってはメリット。
ですが、出品する方にとってはデメリット。
では他にはどのようなメリット・デメリットがあるのか。
「購入者」「出品者」に分け、見ていってみましょう。
購入者のメリット・デメリット
-
★メリット
- 利用者数が多いため、商品が豊富にある
- 送料込みの商品が多い
- 出品者との値引き交渉やコメントでのやり取りができる(まとめ売りしている商品へのバラ売り交渉も場合によっては可能)
- メルカリ事務局が商品代金のやり取りを仲介するため、出品者との金銭トラブルが起こりにくい
- メルカリの規約とは別にユーザー同士の独自ルールが存在しているため、トラブルが起きる可能性もある
☆デメリット
出品者のメリット・デメリット
-
★メリット
- とにかく出品が楽
→ スマホで商品の写真を撮り、必要な情報を入力して「出品」ボタンを押すだけ - (購入者の場合と同じ理由で)金銭トラブルが起こりにくい
- 「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」のメルカリの提供する配送サービスを利用することで「宛名下記不要」「匿名」で配送することが可能
- 出品費用はかからないが、売れた場合には販売手数料が10%取られる
- 「送料込み」にしないと買ってもらえる率が大幅に下がるため、送料まで負担することに
- 商品が豊富なため、自分が出品した商品が埋もれてしまうことも(写真の撮り方や商品説明に工夫が必要)
- 購入者からの理不尽なクレームなど、トラブルに巻き込まれることもある
☆デメリット
「購入者」にはメリットの方が多く、出品者にはデメリットの方が多いような気もしますが「販売のプロ」ではない私たちが商売的なことをしようとしているわけですので、ある程度は仕方のないことなのかもしれません。
ちなみに「メルカリ」とはラテン語で「商い」のこと。
そのままですね。
「フリーマーケット」というと何となくユルくて和気あいあいとした雰囲気も感じますが「商い」……
気合といいますか、本気度といいますか ──「ちゃんとやらなきゃダメ感」がヒシヒシと伝わってきます。
ですが「激烈・商い素人」の私も利用しているように(出品は数えるほどしかしていませんが)、大半の利用者様もそこそこ素人なのです。
だからトラブルも起きる。
でも「メルカリ陣営」はプロ。
トラブルが極力起こらないようなシステムを構築しているはず。
ではなぜ多くのトラブルが発生しているのか?
ここで「メルカリ規約」と「ユーザーさん独自ルール」の違いを一度確認です。
恐らくですが、この2つの食い違いがメルカリ初心者さんたちを怯えさせ、現在のメルカリ文化を(どちらかというと悪い意味で)より強固なものにしている要因ではないかと、個人的には思っております。
(※ でも「メルカリ」は好きです)
「メルカリ独自のルール」って何?
メルカリに限りませんが、何かに参加・利用をする際には、それなりにルールを知っておくべき。特にインターネット上ではお相手がどのような方なのかわかりませんので、できる限りお互いに誠意をもってやり取りをする必要があるのです。
しかもメルカリ利用者の数は5000万人以上。
── まずは「利用規約」読んどこう……誰かに怒られるのイヤだ……
となるわけなのですが、前述の通りメルカリ運営サイドの提示している「ルール(メルカリでは「ガイド」。利用規約です)」をいくらしっかり読み込んだところでメルカリユーザーさんたちの「独自ルール」のようなものは書かれていないのですね。
そして、メルカリ利用において、より力を持っているのは「独自ルール」の方。
ですが、実際に効力を持っているのは「利用規約」の方。
ここが、若干面倒なことになっているのです。
例えばよく見かける、
「〇〇様専用」
というアレ。
出品者と購入者の間で、すでに「売ります・買います」の約束は取り付けられているものの、まだ取引自体は完了していない商品、つまり「取り置き」ですね。
通常「〇〇様専用」と書かれていたら、どれだけ魅力的な商品でも「〇〇様」以外は購入を控えると思うのですが、案外この「横取り購入」が多い。
メルカリの規約ではこの「取り置き」は、本来ルールとしては認められていないからです。
メルカリで採用されているのは「早い者勝ち」のルール。
先に「購入ボタン」を押した人が無条件に「購入者」です。
ですので、上記の「横取り」も、明らかにマナー違反ではあるもののルール違反にはなりません。
そして、いかにメルカリ内で独自のルールが横行していようとも、守るべきは「利用規約」。
原則としては出品者は、すでに取引の約束を取り付けていた「〇〇様」でない「購入ボタンを先に押した人」にその商品を売らなければならないことになっています。
また、
「コメントなし・即購入禁止」
という文言もよく見かけます。
どのような相手が取引相手になるのか、出品する方も不安であるからこそ「何かコメントを書いて!」ということなのだと思うのですが、これも独自ルールの一つ。
コメントなしで即購入をしても、「チッ」と思われるかもしれませんが、購入自体ができないことはありません。
さらには、
「返品不可」
たまに見かけますが、これはダメ。
見逃されている場合もありますが、通報対象のNGワードです。
メルカリでは「3N」と呼ばれる、
- 「ノーリターン」: 返品禁止
- 「ノークレーム」: 苦情禁止
- 「ノーキャンセル」: 取引中止禁止(キャンセル禁止)
の文言を商品説明等に使うことを禁止しています。
つまり、商品に問題がある場合には返品やキャンセルすることは購入者の権利としてあり、としているのです。
ですので、先ほどの「〇〇様専用」のページを作ってもらった「〇〇様」が、「やっぱり、や~めた」というのもルール違反ではありません。
上記の「ノーキャンセル」ですね。
ただし、こうしたことを繰り返していますと「ブロック」されてしまい、今後の取引ができなくなることも考えられますので、ご注意ください。
特別な理由がない限り、やってはダメです。
他、
「いいね! 不要」
一瞬「なんで?」と思いますが、なぜかしつこく「いいね!」を押してくる方がいるのです。
で、買わない。
ひたすら「いいね!」だけ。
ちょっと怖いです。
その対策としての「いいね! 不要」なのだと思いますが、「いいね!」を押すことは当然メルカリ規約では、禁止されていません(押すためにボタンがあるので)。
ですが、これは本当に不気味なので、できれば本気でやめていただきたいです。
最後に、
「受取評価」
これはメルカリユーザー独自の、ではなくメルカリ独特のルールといいますかシステム。
前述の通り、メルカリでは金銭のやり取りの仲介をメルカリ運営サイドが受け持ちます。
その際のキーポイントとなるのが「受取評価」なのですね。
「評価」となっているため、ネット通販利用などでの「☆」の数的なものと思ってしまいますが、メルカリでは商品到着後、
購入者が受取評価をしないと出品者に代金が振り込まれない仕組み
になっています。
商品がお手元に届きましたら、できるだけ早く受取評価をしてください。
受取評価をすることにより、その取引は「完了」となります。
逆に商品到着前に評価をお願いされても、してはダメです。
完了した取引とみなされ、その後トラブルなどがあった場合、メルカリ事務局へその対応を求めにくくなってしまいます。
到着した商品と事前に提示されていた「商品説明(文)」との違いなど、問題のない場合には速やかに「受取評価」を。
また、何か不服のある際には「受取評価」をする前に出品者にコメントを書いたり、どうしても応じてくれない等の場合には事務局に問い合わせ、です。
「受取評価」は「完了」の合図。
他のフリマアプリ(ラクマなど)でも使われている言葉ですが、単なる「評価」だと思っている方も結構多いため、出品者サイドのデメリットとしても上位に上る、「受取評価をしてもらえない」。
評価をしてもらえないのは出品者様にとって本当に困ってしまうことなのですが、中にはこの仕組みを知らないだけ、といったケースも考えられますので、
「取引完了とするため、受取評価をお願いいたします」
と、とりあえずはお相手に伝えてみてください。
知らずに評価をしていない場合でも、ペナルティとしてメルカリの利用が停止されてしまうこともあります。
それはちょっとかわいそう……
また万が一、わざと評価を行わない悪質な相手の場合でも、事務局に受取評価を依頼することができますので大丈夫。
多少時間はかかりますが、売り上げもちゃんと反映されます。
商品が発送されるのは、購入者の支払が確認されてからです。
ここはメルカリの本当にいいところ。
反対に出品者の都合で取引がキャンセルされた場合にも、決済手数料含め購入者には全額が返金されることになります。
メルカリ事務局が商品代金のやり取りを仲介。
販売手数料の10%は若干高い気もしますが、安心安全なシステムではあるのです。
さて、このように「メルカリ利用規約」とされているものについてのトラブルの際には、最終的には事務局が何とかしてくれます。
ですが「独自ルール」に絡んだトラブルには事務局も対応がしきれません。
メルカリを気持ちよく利用するためには、まずは利用規約(※「ガイド」)をよく読んでおくこと。
そしてメルカリユーザー独自のルールもある程度知っておく必要があります。
「いいね! 不要」など、事情を知らなければ「なぜだ!?」と思ってしまうものもありますが、独自ルールとされているものの多くは、ほとんど常識的なマナーを守っていればトラブルは余裕で回避できるものばかり。
── のはずなのですが、続いて、
「こんな人っているの?」
「それが、本当にいるんですよ(しかも結構たくさん)……」
な感じの、上記のものの他、実際によくあるトラブルのご紹介です。
出品者が被る、よくあるトラブル
- コメント欄に誹謗中傷を書かれる
- 商品に問題はないはずなのに受取評価を悪くされる
- または返金を求められる
身に覚えのない場合にはつらいですね。
ユーザー数は5000万人超え。
色々な人がいる、と思ってある程度はあきらめなければならない部分もあるかと思います。
これらのトラブルをできる限り回避するためにも、商品説明は、細かく丁寧に書くようにしましょう。
いいところだけでなく、傷や色あせなど、その商品のウィークポイントもしっかり伝える必要があります。
「とりあえず購入ボタンを押してもらえるような説明」はトラブルのもと。
「ジャンク品を『ジャンク品』として出品したのに、取引終了後『ジャンク品じゃないか!』とクレームをつけられた」
という、なんともカオスなトラブルも実際にあります。
こうなってきますと、どうすればいいのかわからなくなってしまいますが、それでも商品説明はメリット・デメリットともに、詳しく、です。
- 値下げ交渉が苛烈
このようなシステムが取られているので、ここもある程度は仕方なし。
ですが、あまりにもしつこい場合には、一度キッチリお断りしましょう。
「〇〇円以下には、下げられません」
それでも構わず交渉を続けてくる場合には「ブロック」。
お相手の方に悪いな、と思われるかもしれませんが、限度というものがあります。
心が折れそうになることもあるかと思いますが「メルカリ」とはラテン語での「商い」。
割り切りも大事です。
- 「商品が届かない」らしい……
2パターンあり。
本当に届いていないケースと、届いているのに「届いていない」と相手が言っているケースです。
前者では「宛先間違い」の可能性・大。
現在メルカリでは配送サービスとして「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」の利用が可能(対象サイズ内であれば)。
その場合には「宛名記入不要」で送れるため、こうしたミスも起こりにくいのですが、お相手の住所を書き間違えてしまえば、商品は届きません。
送り主(出品者)の住所が書いてあれば、荷物はそのまま戻ってくることに。
出品者側のミスです。
速攻で購入者と連絡を取り、謝った後に、この取引を続行するかを確認してください。
お相手が怒っている場合にはキャンセルもあり。仕方ない……
取引続行となったら、正しい住所をもう一度確認して、速やかに再送してください。
そしてケース②のパターン。
これは証明が難しいのですね。
また、郵便事故ということも考えられる。
ですので、なるべく「追跡機能」のついた発送方法を選んで送るのがベストなのです。
ただし、定形郵便・定形外郵便等では追跡機能がありません。
(※ 定形外郵便にはプラス160円で「特定記録」という追跡番号をつけるサービスはあります)
追跡機能なしの発送法で送る場合には、
- その旨をお相手に伝え、万が一もあり得ることを了承してもらう
- 追跡機能付きの発送法に変更する場合には、必要な送料を商品価格に上乗せすることを了解してもらう
など、あらかじめ決めておくことがトラブル回避の防波堤になってくれます。
この問題はかなり厄介。
出品者様が被るトラブルでもありますが、「悪意のある出品者」VS「善意の購入者」の場合には購入者様の方を守ってくれる機能でもありますので、購入者サイドの了解も取り付けやすいかと思います。
「追跡機能付き」の発送方法を、ぜひご検討いただければ、と思います。
その他、メルカリの利用規約に抵触するようなトラブルには、前述の通り事務局が最終的に何とかしてくれます。
が、利用者同士の話し合い等でトラブルが解決できるよう、一応のチャレンジはしてみてください。
購入者側のよくあるトラブル
- 商品が届かない(「善意の購入者」VS「悪意の出品者」バージョン)
- 商品が違う
- 写真では写っていない部品等に欠陥がある など
これはもう、「もう……」ですね。
絶対に「受取評価」をしてはダメです。
「商品が届かない」に関しては「発送通知」が来ているかどうかをまずは確認してみてください。
発送日を大幅に過ぎても通知のきていないものであれば、アプリの画面上から「キャンセル」することができます(キャンセルの依頼フォームが現れます)。
通知が来ているのに商品が届かない場合には、事務局に問い合わせ。
商品が届かないのに、代金だけは決済されるということはありませんのでご安心ください。
ですが、これはイヤなトラブル。
商品が違う・壊れているなどでも前述の「3N」により、返品することができます。
どうしてもお相手が応じてくれない場合には、事務局にお問い合わせください。
正当な理由があれば、返品できるのがメルカリルールです。
- 届いていないのに受取評価を依頼され、してしまった
評価してしまうと、上記のルールも適応されにくくなるのは前述の通り。
商品到着後、トラブル等があっても事務局側の対応が相当遅れてしまうか、最悪泣き寝入りです。
ご注意ください。
- 届いたブランド商品が偽物
もはや犯罪です。
事務局に通報しましょう。
- 「専用」にしてもらっていた商品が横取りされてしまう
先ほど挙げました通り、原則としては「仕方がない」です。
が、横取りした相手に事情を話してキャンセルしてもらう、または事務局に相談、などで何とかなる場合も(何とかならないことも多いです)。
こちらに関しては「チャレンジ」的な気持ちで出品者様にお相手の方と事務局への交渉をお願いしてみましょう。
- 「送料込み」の商品が「着払い」で届く
「うそだー!」と思うかもしれませんが、あります。
お相手の単なる勘違いの場合もあるのでしょうが、メルカリで扱われる商品は低価格のものが多いのもその要因の一つ。
「商品の売り上げより、送料の方が高い……」
冒頭部分に出てきた悲しい状況ですね。
ですが、
「送料の方が高くなっちゃったから、送らない」
というのはダメ。
約束は約束です。
送らないとペナルティ。
利用停止になるレベルのルール違反です。
ですがこれも予想以上の率で起きていること。
── 果たしてメルカリの送料は、そんなに高いのか?
続いてこちらについてみていきましょう。
送料が高いってホント?
結論から言ってしまえば、「別に高くない」
です。
単に商品単価の低いものが多いだけ。
そして比較的高額な商品でも、送料は絶対にかかるので、その分がどうしても売り上げから差し引かれるだけです。
例えば宅急便を普通に送るとします。
一番小さなサイズ「60」を関東から関東に届けてもらう際には「907円」(ヤマト運輸)。
コンビニや取扱店に直接ご自身で持ち込めばマイナス100円。
直営店に持っていけばさらに50円を配送料から引いてもらえますが、それでも「757円」です。
送料というものが思っていた以上にかかっていることには驚きですが、これは何もメルカリに限ったことではないのですね。
ですが、メルカリでの最低販売価格は「300円」から、です。
しかも10%の販売手数料がかかります。
すでに送る前から300円で売った商品は270円になっているわけです。
通常、300円の商品というのは、宅急便で送るほど大きなサイズではないと思われますので「907円」も送料がかかってしまうということはないのですが、それでも「送料」自体はかかるのです。
メルカリ独自の発送サービスで、最も低額に抑えられる発送サービスは日本郵便との提携により提供される「ゆうゆうメルカリ便」の「ゆうパケット」。
税込み175円です。
重さ1キロ以内、3辺合計60センチ以内、厚さ3センチまでのA4サイズ。
ヤマト運輸との提携サービスである「らくらくメルカリ便(ネコポス)」でもA4サイズで195円。
大きなものはムリですが、アクセサリーや小さな雑貨、薄手の衣類くらいならこれでいけます。
が、仮に商品価格が300円なら、売り上げは「95円」。
ネコポス利用なら「75円」……
ちょっと寂しい……
でも売り上げは売上 ──
ここまでなら、まだ何とか涙を飲んで耐えられます。
何なら先ほど書きましたように、購入者様とご相談の上、追跡機能のない「普通郵便」で、さらに送料を抑えることも可能(あまりおススメはできませんが)。
もう本当に困ってしまうのは、販売手数料と送料を完全に忘れて商品の値段設定をしてしまった場合です。
発送方法は様々ありますが、メルカリ独自の発送サービスは、実は高いどころか通常の宅急便の送料(運賃)よりもお安め。
その差額をメルカリサイドが負担してくれています。
ヤマト運輸と提携している「らくらくメルカリ便」では「60~160サイズ」まで対応。
日本郵便との「ゆうゆうメルカリ便」では「60~100サイズ」まで、と違いはありますが、その送料は以下の通りになっています。
(※ 全国一律・税込み)
- 60サイズ(2キロまで): 600円
- 80サイズ(5キロまで): 700円
- 100サイズ(10キロまで): 900円 (※ ここからは「ゆうゆうメルカル便」での取り扱いなし)
- 120サイズ(15キロまで): 1000円
- 140サイズ(20キロまで): 1200円
- 160サイズ(25キロまで): 1500円
ちなみに先ほど「60サイズ = 907円」だったヤマト運輸のそれ以上のサイズでの送料がこちら。
(※ 関東から関東の場合・税込み・キロ数はメルカリ独自のものと同じ)
- 80サイズ: 1123円
- 100サイズ: 1361円
- 120サイズ: 1577円
- 140サイズ: 1841円
- 160サイズ: 2030円
ネット通販などでも、
「あと〇〇円で送料無料!」
というのは定番ですね。
私はいつも「あと〇〇円」の商品を選ぶのが面倒くさくて、それこそ商品価格と変わらないほどの送料を負担し「何かが間違っている気がする……」と常々感じていますが、送料というのは、もうどうしようもなく、普通に高いのです。
まだ、差額を負担してくれているメルカリ独自の発送を利用した方が安い。
ですが、この魔の送料事情を知らずに「安ければ売れる!」の信念のもと出品を繰り返していると、あっという間に「売れれば売れるほど赤字」の状況にはまり込みます。
恐らくですが、出品初心者だった時代には多くの方が、この終わりなきマイナス地獄的な経験をしているのではないか、と思っております。
何事も経験。
ですが、知っていればする必要のない経験ですので「販売手数料」「送料」をしっかり計算した上で、商品の値段設定をすることを猛烈におススメします。
メルカリの送料は決して高くありません。
上記の独自の発送方法には、対象となる最低価格も設定されていますので、確認の上(「ガイド」に書いてあります)うまいこと価格の調整をすれば大丈夫。
何度も書いてしまいますが「メルカリ」とは「商い」の意味です。
CMなどでは、
「チャチャっとお手軽!」
な部分が強調されて表現されていますが(実際にお手軽ですが)、商売のプロではない私たちが「商い」をするためには、知っておくべき守るルールと、知らないと損をしてしまう「商い業界」の最低限の知識は必要。
その一つが「送料高い問題」への理解なのです。
メルカリのアレコレをまとめる!
「まとめ」として、これはどうなのかとも思うのですが、メルカリ利用に当たり大切なのは、- 『利用規約(ガイド)』をしっかり読み込み理解する
- メルカリユーザー独自のルールは、規則というより『マナー』に関する部分が多いことを了解し、気持ちのいい取引を心掛ける
これに尽きると思います。
「断捨離」がもてはやされている時代。
どうせ捨てるのであれば、誰か必要としてくれる人に使ってほしい。
でも、できるならその対価も欲しい。
だから「メルカリ」です。
少しくらい傷があっても機能的には問題はない「DVDプレーヤー」が安く手に入るのなら欲しいですが、
「美品!」
と書かれて購入したものに「絶対に美品じゃない……」と思えるような傷があったらイヤ。
が、初めから、
「機能には問題ありませんが、裏側に傷あり(犯人はうちのネコ(^^;))。ご理解のある方、お待ちしております!(ご希望の方には犯人の写真も送らせていただきます)」
のような商品説明があれば、むしろ積極的に買いたくなります。
商品説明は大事。
ノーブランドのものでもメルカリでは他のマーケットプレイスに比べ高額で売れるのは、こうした出品者サイドの工夫が魅力でもあるからです。
トラブルは極力避けたいですが、規約に反した行為には運営サイドがしっかり対処してくれます。
逆に言えば、規約もマナーも無視したクレームに近い返品・返金要請は受け入れてもらえません。
そして、どちらサイドでもペナルティを何度か受ければ利用自体、停止になります。
お相手に不快な行為をすることは、最終的にはご自身の首を絞めることに繋がるのですね。
メルカリのメリット・デメリットについてのお話でしたが、メルカリ陣営サイドのデメリットはさほど感じられません。
手数料が高いのは事実。
ですが、そのため金銭を巡るトラブルは少ないです。
ネット上のフリーマーケットですので、取引相手の顔が見えない、どのような方との取引をしているのかがわからない、という不安はありますが、そのための「ルール(利用規約)」と「マナー(独自ルール)」。
常識の範疇では考えられない言動をとる方も中にはいるかと思いますが、それは「メルカリ」を利用したから、ではなく、単純にその人が「おかしな方」なだけです。
何せ5000万人超えのユーザー数。
そこをデメリットとしてしまうのは、メルカリにちょっとかわいそうかな、と思ってしまいます。
終わりに……
大所帯になるほどに増える「トラブル」。また、言葉だけでの商品説明になりますので、その解釈にも齟齬が生じてしまうこともやはりあるのですね。
── そういうのイヤ。
だから大手ネットショップで買う。
それもアリです。
個人的には、メルカリでイヤな思いをしたことはありません。
皆さま、本当に気持ちのいい方ばかりでした。
ですが、今回挙げた「トラブル」というのは、本当に私ではないどなたかが実際に経験されたこと。
「運が悪かった」
と言ってしまえばそれまでなのですが、やはり小心者の私としては、イヤな思いは極力回避したいです……
でも、そのために便利でお得で出品商品のバラエティが面白すぎるメルカリの利用はやめたくない……
散々、デメリットやトラブルについてを書いておきながら申し訳ないのですが、メルカリは「良い」です。
歩くのに適した靴を履いていて、しかも何の起伏もない場所で転ぶこともあるように、こちらに何の落ち度がなくても酷いクレーマーさんに出会ってしまうことはあるかもしれません。
が、それは事故です。
デメリットを生み出すのは陣営サイドではなく(一握りの悪い)ユーザーサイド。
私の出品したものを買ってくださらなくても全然いいので、メルカリの利用を皆さまに楽しく思っていただけたら、なぜか私もうれしく思います。
── 今回も長文になってしまいました……
最後までおつき合いいただき、本当にありがとうございます!