当たり前すぎて、メリットとかデメリットとかって、あんま 考えたことないかも……

タイトルに「スマホのLINE」と思いっきり書いてしまっていますが、LINEはスマホだけでなく、タブレットでもパソコンでもガラケーでも使える、無料のコミュニケーションツールです。
通話も無料、メッセージを送るのも無料。
その他、いくつもある機能を利用するのも無料。
もちろん、アプリのダウンロードも無料でできます。
この時点で「なら、入れといたらいいじゃん」と思うのですが(そして入れておいていいのですが)、やはりそれなりにデメリットもあるのです。
始めるのは簡単でも、その後思わぬトラブルに巻き込まれることもあり得ます。
安心安全に使いこなすためにも、まずは良い面・悪い面だけでも押さえておいてしまいましょう。
LINEのメリット・デメリットについて紹介いたします。
皆さまにとってのLINEが楽しいコミュニケーションツールであり続けられますよう、少しでもそのお手伝いとなれましたら幸いです。
LINEの特徴
「何をいまさら」と思われるかもしれませんが、一応LINEの特徴から確認です。まずはメイン機能である「トーク」。
(。´・ω・)? メールじゃダメなの?
- メール: 1件1件に内容をまとめて送信
- LINE: チャット形式でポンポンと会話が弾んでいく
-
「今、家着いた」
「お、お疲れ」
「疲れたけど」
「けど?」
「楽しかったからいいや」
「いいやってなんだよ」
「えへへ~」
……もう何でもいいのですが、LINEでのトーク(メッセージのやり取り)は ほぼ電話です。
メールの場合「今、家着いた」だけ送ることはまずありません。
これでは何だかわからない。
(※「件名」としてならあり)
それに対し「お疲れ」を送り、さらにその返信で「疲れたけど」が届いたらおそらく、
「いっぺんに送れ!!」
となるはず。
リアルタイムでメッセージのやり取りができるLINEだからこそ送る内容は「ちょっとずつで良し」なのです。
これが一つ目。
そして、この会話チックなメッセージのやり取りが1対1だけではなく、3人以上の複数のグループで行うことができるのもLINEの特徴。
メールでも一斉メールなどで複数の相手にメッセージを送ることはできますが、一方通行。
それに対する相手からの質問などは、それぞれバラバラに届くことになります。
例えば5人の友だちに「明日は8時に正門集合」といった内容のメールを送信した場合、
-
「8時って朝の?」
「明後日になりませんか?」
「友だちも連れて行っていい?」
「了解」
「ちょっと遅れるかも」
結局すべて個別に返事を送ることに。
一斉メールにより、むしろややこしい状況になってしまっています。
でもLINEなら大丈夫。
一つの画面上(トークルーム上)で完結です。
1対1の場合でもそうですが、複数人であっても、そこに友だちがいて実際に会話をしているようなリアルさがあります。
このようにその時々の参加メンバー同士が手軽にやり取りのできる「複数人トーク」とも呼ばれるグループトークの他、あらかじめグループに名前を付けてつくってしまい、そこに随時メンバーを招待するパターンの2種類。
学校のサークル仲間や「ママ友」、仕事仲間など、定期的にやり取りのある相手などとのトークに使われることが多いようです。
最大199名まで参加が可能。
どちらかというと「連絡網」のような感じですね。
幹事をよく引き受ける方、中心となって何か提案することの多い方などが、あらかじめ決められたメンバーに向かって情報等を発信するにはこちらも便利な機能の一つです。
そして「無料通話」。
(※ パケット定額サービスを使っていることは必須。ただし、データ量には上限があるため、それ以上になると「無料」ではなくなります)
こちらも1対1から、最大200人とまでのグループ通話が可能です。
200人と同時に会話……
もう、この人数になってきますとほとんど会議ですね。
でも、可能。
ちょっとすごいです。
(`・ω・´)ゞ Skypeとかでもいいではないか
が、
- Skype: アカウント作成には「メールアドレス」が必要
→ スマホ(携帯)がなくてもOK - LINE: 電話番号でアカウント作成
→ スマホさえあればOK
よりお手軽なのです。
また、LINEといえば「スタンプ」。
一度に送信するメッセージが短いことに加え、豊富に用意されているスタンプで、気持ちを伝えることができるのも人気の理由の一つです。
絵文字も多いですね。
Skypeもここには敵わない。
若い方に多く利用されているLINEには、
- 直接会話をしているようなテンポの良さ
→ トーク
→ メッセージには画像・動画・ボイスメッセージなども添付して送れるため、さらに臨場感はアップ - 何人かの友だちと同時にメッセージのやり取りができる
→ グループトーク - 実際に通話もできてしまう
→ 無料通話(ビデオ通話も可・無料) - しかもグループでの通話も可能
→ 無料グループ通話(ビデオ通話も可・無料) - メッセージ以外にも、気持ちを伝えることができる
→ スタンプ(他、画像や動画、絵文字など)
プラス その他、「日英韓中国語の自動翻訳機能」等、便利な機能もいっぱいなのです。
ちなみに「ビデオ通話」ですが、1対1ではなくグループ通話の場合は さすがにメンバー全員の顔を見ながら、というわけにはいきません。
画面上に顔を映し出せるのは最大4人まで。
そのメンバーを入れ替えることは可能です。
また、気分に合わせて表情にエフェクトをかけたりもできるのですね。
さすがにLINE。
遊び心も満載です。
また、これらの機能を利用するために必要なのはLINEのアプリをインストールしていることのみ。
携帯会社が同じではないユーザー同士でも関係なくやり取りを行うことができるのも、LINEのうれしいところです。

LINEの「メリット」は?
LINEの特徴として、ほとんど書いてしまった気もしますが、もう一つ、「電話番号を教えたり、メアドを伝えるのには抵抗がある」
といった方にも安心なのが「LINE ID」です。
これさえあれば、何なら本名さえ教えなくてもLINEでのやり取りは可能。
個人情報をマックスレベルで非公開にすることができます。
このIDというのもLINE独特のもの。
ユーザー一人ひとりを識別するためのキーですね。
登録時には「未設定」となっているため、その後ご自分で設定する必要があります。
LINEでメッセージのやり取りをする際に必要なのは、
- 自分の「友だちリスト」に登録されている相手であること
- 相手が自分を「友だちリスト」に登録していること
先ほど書きました通りLINEの登録には電話番号が使われます。
この時に「友だち自動追加」を設定するかどうかの選択を求められます。
自動追加機能を「オン」にすると、スマホ内のアドレス帳に登録されている、
「電話番号」
「メールアドレス」
がLINEのサーバーに送られるのですね。
すると、LINE側で、
「アドレス帳に登録されている知り合いの中でLINEを利用している人」
を割り出し、ご自分の「友だち」としてリストに登録されることになるのです。
もう、自動的。
勝手になります。
(。-`ω-) 知り合いの情報を売ってしまったのだ……
送信されるのは電話番号とメールアドレスだけなので、それほど重要な情報ではありませんが……やっぱり気持ちは悪い。
── という方は結構多いのです。
また、相手が「友だち自動追加」の設定をオンにしている場合には自分の電話番号とメアドもLINEのサーバーに送られていることにもなります。
(;゚Д゚) 情報を売られたのだ!!
さらにはこの「気持ち悪い問題」だけではない問題も。
アドレス帳に登録してはいるものの それほど頻繁に連絡を取るような相手でなくても、お互いにLINEを利用していれば「友だちリスト」に登録されることになるのです。
仕事関係等、何もわざわざLINEでまで繋がっていたくない相手でも、連絡を取る必要はありますのでアドレス帳には登録してあるもの。
彼らもLINE上では「友だち」です。
「LINE始めたんだ~」などと、アドレス帳に登録してあっただけの、特に友だちでも何でもない相手からメッセージが届くこともあり。
そこで、登録時の段階で まずは、
「友だち自動追加」
の機能を「オフ」に設定。
もしくはその後に「オフ」に設定変更する。
これでLINEのサーバーにご自身のアドレス帳情報が送信されることはなくなります。
(※ 登録時に「オン」にしていても、その後「オフ」にした時点で サーバーに保存されていた情報は削除されます)
つまり「LINEを利用している」ということがご自身のアドレス帳に載っている相手に通知されなくなる。
そして、ご自分の情報が「友だち自動追加」をオンにしている相手を通じてLINEサイドに送信されたり、「友だちリスト」に登録されないようにするためには、
「友だち自動追加を許可」
をオフ。
これで、防ぐことができます。
実際にはこれらの情報も暗号化されて送信されるため、仮に漏洩し 第三者が知ったところで、何が何だかわからないのです。
しかも情報といっても電話番号とメアドだけ。
流出したら本気でマズい銀行口座の暗証番号やクレジットカード番号が送信され保存されているわけではありません。
そもそもLINEでは登録時にこそ電話番号は必要ですが、それ以外で個人情報を入力する場面が一切ないのです。
が、友だちリストに「この人、誰だっけ?」という名前まで並んでしまうのは面倒くさい。
また、電話番号を知っている相手であれば、こちらのアカウント情報(IDとは別)までも知られてしまうことにはなります。
悪意ある第三者が、あてずっぽうに番号を打ち込み、LINEユーザーであることが分かれば、
「悪意ある第三者の友だち(リストに登録される)」
ということにもなってしまいます。
「友だち」だからメッセージを送ることができる。
迷惑メッセージが大量に届くことも。
アドレス帳に登録されている友だちが自動で「友だちリスト」に登録できるのは楽なのですが、気になる方は、ぜひ「オフ」に設定を変えてみてください。
( 一一) オフにしたら、誰ともメッセージのやり取りができなくなったのだ……
電話番号やメアドを相手と交換する必要もなく、LINEのサーバーにアドレス帳を保存されることもなく「LINE教えて」と言われたときに「ID」を伝えるだけで「友だちリスト」に追加してもらうことができます。
これはかなり楽。
教えることに対する抵抗も少なくなります。
例えばですが、犬の散歩中に仲良くなった知り合いに、
「電話番号教えて」
と言われたら、若干……いや、かなり引きます。
「じゃあ、メアドでいいや」
でも、引きが少し弱くなるくらい。
ですが、
「LINE教えて」
だと、なぜか、
「問題なし!」
と思ってしまう。
イベントで知り合った相手、SNSで知り合った相手などでも一緒ですね。
電話番号を教えるのは、相当ハードルが高い。
でもLINEならいいか、です。
いざとなったらブロックなり、アカウント削除なり、いくらでも方法があるから……なのでしょうか。
ですが、こちらの「ID」に関しても注意は絶対に必要。
続いて「LINEに危険はないのか?」について見ていってみましょう。

LINEが「危険」って本当?
一時期 話題になったのが「LINEの乗っ取り詐欺」です。アカウントを乗っ取り、本人に成りすまして悪いことをする。
当時多かった手口が、
「今、どうしても手が離せないので、代わりに電子マネー 買っといてくんない?」
という詐欺。
メッセージを受け取った人も「えー、 なんで?」とは思うかもしれませんが、まさか相手が本人ではなく「本人に成りすましている悪い人」とは思わないのです。
だから、言われるままに購入してしまう。
電子マネーですので、直接渡す必要もありません。
カードに書かれた「プリペイド番号」などを相手(悪い人)に伝えれば(もしくは写真にとって送信)完了。
その他にも、
「○○というアプリをインストールもらってもいい?」
不正なアプリをインストールさせ、個人情報を抜き取る詐欺も。
被害総額はなんと3,000万円近く。
こうした事件が相次いだのです。
さすがにLINEサイドも「これは何とかせねば」ということで、現在では普通に行われている「二段階認証」やログイン時の通知などの手段を新たに講じ、一旦事件は収束に向かいます。
ですが、こうした犯罪には終わりはないため(悪い人はいなくならないから)、現在でも悪い人たちは手を変え品を変え、せっせと個人情報を盗み出そうと躍起になっているのです。
(;゚Д゚) 努力のムダ使いなのだ!!
さて、少しややこしいのですが、LINEの登録時には「電話番号」が必要。
アドレス帳に登録してある友だちであれば、お互いの電話番号は当然知っていることになります。
ですが「ID」で繋がっている相手には電話番号はわかりません。
先ほどから書いています通り、個人情報を明かさずメッセージのやり取りが行えるのが「LINE ID」の特徴だからです。
教えてもらったIDを「ID検索」の欄に入力するだけで、簡単に友だちとして追加できる仕組みになっています。
(※ お互いに「ID検索を許可」の設定をオンにしている場合のみ)
IDがない場合には、
- 近くにいる相手なら「ふるふる機能」で友だち追加
- 近くにいない相手には「QRコード」を送ってもらう
など。
ちょっとだけ、面倒くさい。
もしくは先ほど書きました、アドレス帳を利用して自動的に追加する方法です。
これらに比べ ID検索は実に簡単なのですが、裏を返せば、
「IDを知られたら、誰からでも検索されてしまう」
ということ。
ですが、このIDをLINE上で確認することはできないのです。
本人に直接聞くしかない。
ところが「ID検索を許可」にしてある状態で 友だちの輪が広がりすぎると、なぜか全く知らない人からもメッセージが届く(ID検索されている)。
またスパムメッセージも届く、といったことも。
IDがわかりやすかったり、他で使っているアカウントやメールアドレスで登録していると、さらにこうした被害に遭いやすくなります。
LINEのIDが洩れているのではなく、他のアカウント等がすでに漏れているのですね。
「ここがこれなら、LINEも多分これだろ。はい、ビンゴ!」
のような感じ。
同じようにパスワードも使いまわしていれば、簡単に本人としてログインできてしまいます。
LINEのだから大丈夫、と、ネット上の掲示板などにIDを載せてしまうのも 本当に危険。
掲示板などは悪い人たちも見放題です。
そしてパスワード含め その得た情報で、
「友だちに成りすまし、個人情報を色々聞いてくる」
という手段に出ます。
「オマエの電話番号って何番だったけ? メモなくしちゃったんだけど」
そもそも電話番号を教えていなくても「あれ? 教えてたんだっけ?」となる。
相手を本当に友だちだと思っているからです。
「LINEの認証番号もついでに教えといて」
ものすごく要求はエスカレートしているのに、なぜか答えてしまう。
おかしな例えですが「オレオレ詐欺」の「オレオレ」と、信じ込ませる段階を端折って(はしょって)も、「友だちに違いない」という気持ちが前提になっているため、何とかいけてしまうのですね。
メッセージなので、声でバレることもない。
多少文体がいつもと違っても、案外 そこはスルーされる。
自分の個人情報が流出するだけでなく、結果的に友だちに迷惑をかけることになってしまいます。
成りすますのではなく、知らない相手からスパムメールが届き、危険なサイト(出会い系が多い)に誘導されることもあり。
そしてお決まりの 架空請求の流れです。
これらを防ぐ方法の一つが「ID検索を許可」の設定をオフにしておき、必要な時だけオンにすること。
が、薄々お気づきかと思いますが、これは何も「ID」に限ったことではなく、また、LINEに限ったことでもないのです。
上記の「成りすまし」はLINEを含むSNSすべてで起こり得ること。
LINEが危険というより、インターネットを扱う以上、それなりのリスクは伴う、ということなのです。
悪いのは悪い人たち。
LINEのセキュリティはかなり高いとされています。
また前述の通り、登録時の電話番号以外、個人情報を入力することもありません。
LINEからでは重要な個人情報が辿れないため、成りすましやスパムメールなどで聞き出そうとしているのです。
が、少なくともこうしたリスクはあることを理解した上で、個人的な情報を聞き出そうとするメッセージなどには「本人じゃないかも」と疑ってみる慎重さは必要。
見覚えのない相手からのメッセージにも気をつけてください。
LINEサイドからも注意を促すメッセージが表示されます。
パスワードの使いまわしや、他のSNSなどで使っているアカウントやメールアドレスと同じIDにはしない、など、LINEだけではなく、ネット利用時に払う細心の注意は必須です。
ちなみにですが、こうしたリスクも伴うため、18歳未満の方は「ID検索」ができないようになっています。
(※ IDを設定することはできます)
理由は「青少年保護」のため。
こう言われてしまいますと「ID検索って、やっぱり危険なの?!」な気もしてきます。
また、年齢認証には「ドコモ・au・ソフトバンク」といったキャリア端末が必要。
格安SIMを使ったスマホからでは認証が行われません。
そしてもう一つ。
これは考え方次第だとも思うのですが、2018年のアップデートにより、
- 不正利用の防止
- サービスの提供・開発・改善
- 広告配信
「友だちや公式アカウントとのコミュニケーションに関する情報」
が、LINEと、LINEに関連する会社・LINEが業務委託している会社に取得されることになりました。
トークルームでの友だちとのやり取り(トーク内容・画像・動画)などは収集されませんが、LINEの公式アカウントとのやり取りはすべて収集。
(。-`ω-) なんかイヤな感じなのだ……
同意しなければ収集は行われないことになっているのですが、
「『同意する』を選択しないとLINEが利用できない」
というおかしなことになっています。
その後の設定で「情報の提供」の設定をオフにすることは可能。
ですが、このムダなワンクッションが謎です。
このことにより「LINE離れ」が起きることまではないとは思いますが、大きなデメリットの一つと捉える方はかなり増える気がします。
さてさて、続いてこうした「リスク」とはまた違う「LINEを使っていて感じることの多いデメリット」について、見ていってみましょう。

LINEの「デメリット」は?
- 通話の音声が聞き取りにくいこともある
- 「既読」「未読」が気になる
- トークに誤解が生じやすい
- トークのテンポが速いため、会話についていけないことも(特にグループトーク)
- 通知がうっとうしい
- グループトークに参加すると退会しづらい
- アプリをアンインストールすると、これまでの履歴がすべて消えてしまう
- 知らない人と友だちになってしまうことでトラブルに巻き込まれることもある
- LINEを通じたいじめトラブル などなど
-
「音声が聞き取りにくい」
だから世界中どこにいてもネット回線さえ繋がっていれば通話やメッセージのやり取りが可能。
ですが、時間帯などによっては会話が途切れたりタイムラグが生じることもあります。
また、通話中に通常の着信があった場合にはそちらが優先されます。
仕方がないのですが、デメリットではあります。
-
「既読・未読問題」
中でも「既読」がついているのに返信がない、いつまでたっても「未読」のまま……などは精神的にやられます。
メールの場合は「今忙しいかもしれないから、電話で時間を取らせずにメールを送って、時間ができたら読んでもらおう」のような気持で送信。
ですが、LINEは「リアルタイム性」こそが特徴。
特にある発言の後にパッタリ返信がなくなったりすると、
(;´Д`) もしかして、なんか今ので怒らせた……?
「既読」がつくことを「メリット」として挙げる方もいますが、同じくらい「デメリット」と感じている方もいるようです。
そしてこれにも関連してくるのが、
-
「トークでの誤解」
あまり長い文章は好まれない傾向にあります。
ですが、短い言葉というのは案外グサッと来ることも多いのです。
例えば、
「1回 死んどけw」
単にその場のノリで書いてしまっただけだとしても、傷つく人は傷つきます。
しかも相手の表情も見えない。
冗談なのか本気なのか、不安になってしまうこともあるのです。
(※ 上記のものはあくまでたとえ)
また「スタンプ」。
わかりやすいものなら問題ないのですが、
「意味が……わからん」
と悩むものもあります。
送った本人は「ナイス!」のつもりでそのスタンプを選んでいたとしても、相手が「マイナス感情のオーラを感じる」と受け取ることも。
また、テンポよく会話が進むため、
「違う、さっき言ったのはそういう意味じゃないんだって!!」
と思っても、もう遅かったりもします。
そのまま会話は進行。
誤解が解けないまま、どんどんと「そうじゃない!」方向に進んでいってしまうのですね。
会話がかみ合わなくなることも(よく)あります。
-
「会話についていけない」
「テンポよく」×「みんな分」となるため、気を抜いていると話の流れについていけなくなってしまうこともあります。
さっきまで「梅酒のつけ方」のトークで盛り上がっていたのに、なぜか今は「何のコスプレをするか」の話になっている。
……いきなりハロウィンの話になっていたりします。
相当気合を入れていないと 会話についていけない……こともある。
そんなグループトークですが、
-
「通知がうっとうしい」
「一度参加すると、抜けづらい」
先ほど挙げました「ほとんど連絡網」型のグループトークの場合です。
本当に連絡網的な役割のものであれば単に便利なのですが、「○○仲間」のような形でそれほど親しくない人たちの多いグループに参加してしまうと大変。
多人数で行うグループトークでは、全員が一律に発言しているわけではありません。
よくしゃべる人もいれば、ほとんど会話には参加せず、そこでの情報だけは共有している人もいます。
といいますか、盛り上がっている発言者は数人に絞られてくるもの。
ですが、通知をオンにしておくとその発言ごとにスマホが鳴ります。
うるさい。
しかも、会話自体が先ほど挙げましたように訳がわからなくなっていることもしばしば。
……退会したい……
ですが、それがなかなかしづらいのです。
退会したことはみんなの知るところとなるため、
「なんで?」
「どうして?」
「何かあったの?」
これも面倒くさい。
ですので、LINEグループに参加するときは慎重に、です。
と言っても、誘いを断るのもまた、
( 一一) 角が立つ気がするのだ……
-
「履歴が消える」
ただし、バックアップを取ってからの機種変等々、復元は必ずしも不可能ではありません。
不正アクセスによるログインを防ぐには先ほどの「ID検索の許可」をオフにすることに加え「ログイン許可」もオフにしておくと安心。
こうすることで、ご自身の端末以外からのログインができなくなります。
最後の2つは「LINEを安全安心に利用するためのガイド」的なものにも書かれている注意点です。
-
「知らない人と出会うことでのトラブル」
LINEは本当に手軽で便利なコミュニケーションツールです。
前述の通り、電話番号やメールアドレスに比べLINE IDを伝えるだけでいい、というハードルの低さも手伝い、ついつい誰とでも簡単に繋がってしまいがち。
それはそれで悪いことではないのです。
ですが、悪いことを目的として近づいてくる人も少なからずいる、ということも承知しておく必要はありです。
-
「LINEいじめ」
これだけ普及しているLINEですので、利用されるのもわかる気がします(1ミリも「いい」とは思っていません)。
学校の友だち同士だけでなく、社会に出てからもこうしたいじめというのはなかなかなくならないのですね。
皆で会話している場で(グループトーク上で)酷いことを言われたり、内緒にしておきたいことをバラされたり。
上記の「LINEグループに参加すると抜けづらい」の逆で、強引に退会させられ仲間外れの対象とされることもあるようです。
(=゚ω゚)ノ いじめっ子をいじめてしまえばいいのだ!
ですがとにかく、ネットの世界に個人情報を狙う悪者がいるのと同じように、人が集まればいじめのように卑怯な手段で誰かを貶めようとする人も出てくる。
LINEを利用するからいじめが起こるわけではなく、いじめにLINEが利用されているだけなのですが、ここも非常に残念なことです。
「LINEいじめ」と呼ばれていますが、もうこれにはLINE云々ではなく、別の手段で対処していくしかない。
本当にいじめというのは何とかなくならないものなのか、と本気で思ってしまいます。
最後の2つを考えますと、他の「音声が聞き取りにくい」などはかわいくさえ思えてくるデメリットです。
つまり「LINE独特のデメリット」というのは何とかできそうなもの。
トークに誤解が生じやすいのなら、人を傷つけないようなメッセージを心がける。
履歴が消えるのがイヤならバックアップを取ったり、不正アクセスされないよう、パスワードやIDの管理に気をつけ、さらには他の端末からログインできない設定にしてしまえばいい。
ですが「ネットを利用するリスク」だけはSNSとしての特性上、注意が必要、なのです。

LINEの「メリット・デメリット」をまとめる!!
-
★LINEの「メリット」
- メッセージのやり取りや通話・ビデオ通話など、無料でコミュニケーションがとれる
- チャット形式のトークなので、スピード感のある会話ができる
- グループトーク・グループ通話など、複数人とのやり取りもできる
- スタンプや絵文字の種類が豊富
- 画像や動画、音声メッセージも送れるため、より臨場感のあるトークが楽しめる
- 自動翻訳機能など、様々な便利な機能がある
- 登録も簡単
- 電話番号やメールアドレス、本名などの個人情報を明かすことなく「LINE ID」のみでやり取りが可能
- IDやパスワードの管理に注意が必要
→ 流出してしまうと、個人情報が洩れるばかりではなく、友だちにも被害が及ぶ可能性あり
→ パスワードの使いまわしや、他で使っているアカウントをIDとして設定する、ネットの掲示板などにIDを載せてしまう、などにより、危険度は増していきます - 「友だち自動追加を許可」にしておくと、自分のアドレス帳に登録してあり、かつLINEを利用している相手全員が「友だちリスト」に登録されてしまう
→ 仕事の関係者など、LINEでまで繋がりたくはない知り合いにまで通知が届いてしまうことがある
→ オンにしているとスマホ内のアドレス帳がLINEのサーバーに送信され保存されます。
電話番号とメールアドレスのみなので、それほど重要な情報は含まれませんが、気になる方は設定をオフにしてください。
必要な時だけオンにすることもできます - ネットを利用する上でのリスクに備える必要がある
- 時間帯やネット回線の状況により、通話の音声が不安定になることもある
- 「既読」「未読」が気になり「LINE疲れ」を起こすことも
- 短文でのやり取りのため、相手に自分の言いたいことがうまく伝わらず、勘違いや誤解が生じ、気まずい雰囲気になることも
- 多人数でのグループトークの場合では特に、会話の流れについていけないこともある
- ついていけなくても、常に通知はくる(通知をオンにしている場合)
- でも一度参加すると、退会はしづらい
- 機種変やアプリのアンインストール等によって、これまでのトーク履歴が消えてしまうこともある(復元可能な場合もあり)
- 他のSNS同様、知らない人と友達になることでトラブルに巻き込まれることもある
- グループトークから退会させられる、秘密をバラされる、グループトーク中に誹謗中傷を受けるなど、LINEを使ったいじめが起きることもある
◆LINEの注意点
☆LINEの「デメリット」

終わりに……
LINEは便利。特に構えることなく、手軽に利用できるのも魅力の一つです。
ですが、誰とでも繋がることができる分、使い方を間違えてしまうとトラブルに巻き込まれる率も上がってしまいます。
せっかくの便利ツール。
今後も楽しく利用し続けられるよう、
「危険がないわけでも デメリットがないわけでもない」
ということだけは一応 頭の片隅にでも置いておいていただければと思います。
──今回も長文になってしまいました。
最後までおつき合いいただき、本当にありがとうございます。