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職業を聞かれたら「公務員です」と答えるべきなのか「保育士です」と答えるべきなのか……


……公立保育園の保育士です、と答えればいいんじゃないでしょうか。


幼稚園

保育園には私立(民間)の他、区や市が運営する公立保育園があります。

ボスは地方自治体。

ですので働く保育士さんも「地方公務員」ということになります。


だから「公務員保育士」。


── こう書くと、非常に単純明快なのですが公務員保育士さんは、実は「保育園の保育士さん」として働けないこともあるのです。

……?


もう、謎ですね。

ですが、すごい人気。

倍率20倍以上ということも少なくありません。


    いったい「公務員保育士」とは何なのか?

    なぜそんなに大人気なのか?

    民間保育園で働く保育士さんとの違いは何なのか?

    どうすればなれるのか?

    ……いいことばかりじゃないはずよ!


「公務員」の響きは「安定」とイコールにも聞こえますが(実際にもほぼイコールなのですが)、まずはいい面・悪い面をしっかりと把握しておいてしまいましょう。


公務員保育士のメリット・デメリットについて紹介いたします。


皆さまの「公務員保育士」へのモヤモヤが少しでも薄れましたら幸いです。

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「公務員」なの?「保育士」なの?


どちらかといえば「公務員」寄り。


……というのもヘンなのですが「保育園の先生」というよりは「保育士の資格」も持っている「地方公務員」といった立ち位置になります。


私立保育園の場合「ここで働きたい」と思ったところの求人に募集し、面接等を受け採用されれば晴れて就職。

公立では、ここが少し違うのです。


公務員保育士の募集は「保育士の資格を活かしてくれる人」を募集するもの。


そしてその「保育士の資格を活かせる仕事」というのは保育園の先生だけでなく、



  • 児童養護施設
  • 児童厚生施設
  • 知的障害児施設
  • 盲ろうあ児施設
  • 母子生活支援施設
  • 重度心身障害児施設
  • 乳児院


などなど、さまざま。

こうした児童福祉施設は国や都道府県、市区町村が運営するものだけでなく、社会福祉法人等、民間運営のものもあります。


例えば民間運営の「乳児院」で働きたい場合には、その施設の行う面接等を受け、採用されれば即就職。

私立保育園への採用のされ方と同じです。

いわばその園なり施設なりを運営している(園長や施設長など)がボス。


一方、公務員保育士の親玉は「地方自治体」です。


    ( ̄▽ ̄)  親分、保育園勤務ということでよろしく頼むのだ!

希望を出すことはできます。

というより「保育士」としての採用試験を受けるわけですので「保育士希望」は自治体側もわかってはいるのですね。


ですが自治体のいう「保育士」は上記の施設も含め広い意味での「保育士」です。

見事採用されたとしても、勤務先が「保育園」とは限らない。


採用された自治体の運営する施設で働く「施設保育士」として配属されることもあるのです。

さらに場合によっては「保育士」の資格に関係のない役所等の窓口勤務などが割り振られることも(ごく稀にですが)。

保育士の資格も持っている「地方公務員」を募集しているからです。


私立のように、


    「うちの園で働いてくれる保育士さん募集!」

ではなく、


    「保育士の資格も持っている人募集!」

というのが公立のシステム。


働く園を選べるのが「私立」の保育士。

どの園で働きたいか、どころではなく、どの施設に配属されるのかギリギリまでわからないのが「公立(公務員)」の保育士。


ですので一般的な、

    「保育園の先生 = 保育士」
として考えた場合、公務員保育士はより「公務員色」が強い、なのです。


そしてここが私立保育園に努める保育士さんとの数々の違いを生むポイント。


    「保育士は辞めたくないけど公務員は辞めたい」

の場合には辞めて私立の保育園等に再就職すればいいだけなのですが、


    「公務員は辞めたくないけど保育士は辞めたい」

に関しての自由度は低いです。

公務員でい続けるためには、自治体に命じられた仕事に就くしかないからです。


公務員保育士は保育園の先生の前に「地方公務員」。

そして「保育士」でもあり、配属が保育園なら「保育園の先生」になる。


    ( 一一)  ややこしい……

ですが、保育園の先生になった場合でも、待遇的には公務員。

これが非常に良いのです。


    (*´з`)  そういうことは早く言うのだ!

まずは地方公務員でもあるからこそ受け取れる数々のメリットから見ていきましょう。

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公務員保育士のメリットは?


前述の通り、配属先は様々なのですが、ここは「公立保育園の保育士さんになった場合」でいってみましょう。



      ① 年齢・職歴を重ねるごとに年収が増えていく
      ② 勤務時間や休暇の制度が整えられている
      ③ 保育士の数や児童の受け入れ人数なども国の定めた基準に従っているため、保育士不足になることがない
      ④ よって、人数不足のしわ寄せ的な残業が増えることが少ない
      ⑤ 残業があった場合にもしっかり残業代が出る
      ⑥ 研修・指導等の充実
      ⑦ 産休・育休が制度により保証されている
      ⑧ 福利厚生も充実(ほぼ完備)
      ⑨ 公務員としての安定性
      ⑩ 公務員としての待遇の良さ

    ➡ 働きやすい環境にあるため、長く勤めることができる


ものすごくたくさんあります。


    ( ̄▽ ̄)  モロに公務員待遇ではないか!

はい。
立場的には「地方公務員」ですので。


園の保育方針などを決めているのは自治体。

延長保育・0歳児保育は行わない、といった方針の自治体も多いです。

だから時間外労働時間も少ない。


給与アップのシステムも自治体の定めている昇給率によるもの。

年齢や勤続年数を重ねればその分増えていきます。


休暇制度も自治体の定め通り。

つまり一般の公務員と同じだけのお休みが約束されているわけです。


保育士不足ということにもならない。

ですので、人数的にも時間的にも余裕が生まれます。

子どもとじっくり向き合った保育ができる。


研修についても公立はしっかりしています。


産休・育休が制度として保障されているのもありがたいですね。

その後の復職もスムーズ。


こうして出産後も働けることからベテラン保育士さんが多いのも公立保育園の特徴の一つ。

駆け出しの保育士さんも経験豊富な先輩保育士さんの指導を受け、スキルを上げていくことができるのです。


福利厚生についてはまさに「公務員」待遇。

かなり手厚いです。


公務員ですので、簡単にクビを切られることはありません。

自分から辞めると言い出さない限り、潰れる心配も自治体側からの都合で解雇される心配もなし。


「グレート!」とか「エクセレント!」とかくらいしか言葉が思いつかないほどナイスです。


だから長く働き続けることができる。


ですが、業務内容自体は公立も私立もほとんど変わらないのですね。


    (@_@。  ……不公平なのだ

うーん。

不公平といえば不公平なのですが、それぞれにいい部分があり、あえて私立保育園の保育士を目指す方もいますので、そこは何とも言えません。


収入の高さや待遇の手厚さを求めるのであれば、それは公立の方がいい。

ですが、どうしても「保育園の先生」になりたいのであれば、公立では確実性に欠けます。


「保育士としての資格」が活かせればどんな仕事でも! という方なら、待遇のいい公立を目指した方がよりいいかとは思います。

児童福祉施設での仕事は保育園の保育士さんとはかなり畑違いな業務内容とはなりますが、非常に有意義なものです。


「子どもが好き!」という方であれば、事情があって保護者の方と一緒に暮らすことのできないお子さまとの毎日もやりがいのある仕事となるはず。

ただし、逆に言えば児童福祉施設勤務を希望していたとしても「保育園」に配属されることもありです。


いずれの場合も、持つべき知識は本当に全く異なってきます。


公務員の国家試験(国家一種・二種等)をパスする必要はないのですが「保育士の資格」の他、


    自治体の実施する「公務員保育士採用試験」

に合格する必要も出てきます。

これが先ほど書きました20倍のやつ。


決して簡単になれるものではありません。

だからこそ、合格すれば公務員としての好待遇を受けることができる。


また、私立の保育士さんの待遇は少し前まで、結構悪かったのですね。

ここ最近になって、


    「こういうことではますます保育士不足になってしまう……ってことはさらに待機児童が増えちゃうぞ!!」

ということで、かなり保育士(私立)さんたちの待遇面(賃金や労働時間等)は改善されてきています。


さらには自治体の財政事情の悪化により「公設民営化」の加速も。

保育園も例外ではなく、民間に運営を委託、もしくは全面的に運営権を「移管」してしまう公立保育園も増えてきています。


一度合格してしまえば、とりあえず「地方公務員」として収入面・待遇面ともに安泰なのは圧倒的に「公立保育園」の方。


ですが、常に保育士不足で求人をかけている私立と違い、そもそも合格するのが至難の業、というのが公務員保育士の大きなデメリットなのです。


また、上記の通り「公立保育園」の数自体が縮小していることも不安な点の一つ。


続いて公務員保育士の「デメリット」についても確認していきましょう。

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公務員保育士ならではのデメリットは?



      ① 親玉である地方自治体の保育方針から大きく外れた保育ができない
      ② 保育士の資格の他、さらに自治体の実施する採用試験に合格する必要がある
      ③ その倍率も もの凄い
      ④ 年齢制限がある
      ⑤ 採用システムが独特
      ⑥ 実は「公務員保育士」以外の保育士の占める率も高い
      ⑦ 公務員なので、転勤が必ずある
      ⑧ 配属先が選べない
      ⑨ 働ける場所が減ってきている


互いに被っているものもあるのですが、それぞれかなり密度の濃いデメリットとなっていますので、軽く順に見ていきましょう。


まずは「保育方針」について。


私立保育園の場合には園ごとにそれぞれの特徴があり、そこが園児を募集する際の売りになったりもしています。


    「うちの保育園ではお泊り保育をさせています」

    「音楽に力を入れ、発表会などの催しも積極的に行うのがうちの園の特色です」

など何でもいいのですが、こうしたその園ならではの保育方針等があるもの。

それを決めているのはそれぞれの「園」。


ですので同じ区内の中に、色とりどりの「私立保育園カラー」があるのです。


一方、公立の場合、私立の「園」に当たるのが「自治体」になります。

保育方針を打ち立てているのは地域を管轄している自治体ごとに、なのですが、そのエリア内にある公立保育園は一つではないわけです。

だから同じエリア内の公立保育園の方針も一つ。


    「うちの保育園はお泊り保育をしています」
    →「勝手なことをされては困ります(自治体)」

    「じゃあ、音楽に力を……」
    →「ダメ!(自治体)」

厳しいのです。

何とか認めてもらえるのは、


    「管轄エリア内の他の公立保育園でもできることレベル」

自治体の管轄エリア内の公立保育園のすべてで実施できるようなもの。

もしくは自治体の保育計画の範囲内に収まる企画にとどめなければならないのです。

ちょっとつまらない。


いわゆる「保育士さん」の仕事をイメージして就職すると、少しだけガッカリすることもあるかもしれません。


    「うちの園に入ったら面白いことがいっぱい体験できるよ!(だから入園してね)」

というのは私立保育園ならではの特権です。


また、先ほども書かせていただきましたが、とんでもない倍率の「公務員保育士採用試験」に合格する必要もある。


公務員なので年齢制限も設けられています。

自治体によっては「30歳まで」「35歳まで」としているところもありますが、多くは「20~25歳」「26歳まで」。

(※ 詳細は自治体ごとに異なります。また、住んでいる場所を限定している自治体も多いです)


そして、何とか難関を突破し採用試験に合格しても、即「採用」とならないのが公立ならではの独自システム。


簡単に言いますと、



  • 受験資格: 保育士の資格を持っている人
  • 採用条件: 自治体の実施する公務員保育士採用試験に合格すること


ここまでが第一弾。


各自治体が募集を行うのは通常年1回。

6月か7月あたりから募集が始まり、9月に一次試験、10月に二次試験が行われることが多いです。


試験の実施日なども各自治体により異なります。

自治体のHPや電話での問い合わせなど、事前にご確認ください。

(※ 民営化や廃統合などにより、募集が行われないこともあります)


一次試験は5教科の一般教養と、保育の専門知識を問われる試験。

作文がある自治体もあります。


一次を通過すれば二次試験。

こちらでは面接、適正・体力・身体検査などが行われます。

ピアノを弾きながら歌を歌う、など実技試験が加わることも。


大抵ここまでですが、自治体によっては三次試験まで実施されることもあるようです。


そして、



  • 合格後:「採用候補者名簿」に登録される
    → エリア内施設に欠員が出る等、施設側から声がかかるのをひたすら待つ

  • 登録後1年経過: 再度採用試験に挑む
    → 登録期間は1年間


採用試験にパスしても候補者として登録されるだけなのです。

しかもその期間は1年間。


つまり20倍以上の倍率をかいくぐり見事合格したところで、1年以内に空きが出なければ、就職までこぎつけない。

ついでに「採用候補者」としての権利もなくなり、


    ( 一一)  ……長い夢を見ていたのだ……

のような感じになってしまうことも。

私立では考えられないシステムです。


さらに、メリットでもあった、


    「働きやすい環境のため、長く勤めることができる」


    (;゚Д゚)  ! もしやっ!!


あたり。
欠員自体、なかなか出ません。


就職までの難易度がマックスすぎるのです。


ですので「どうしても公立保育園で働きたい」という場合には、公務員保育士ではなくもう一つの働き方、


    「臨時職員(非正規職員)」

を選択する方もいます。

そして実はこちらのスタイルの割合の方が多い。


  • 保育士の資格を持っていること
  • 自治体の行う選考試験に合格すること

これらの条件はありますが、公務員保育士ほど難しい試験などはありません。

ただし、勤務時間が短い、または働ける期間が限定された雇用形態。

(※ 期間は6か月とされていますが、1回に限りさらに6か月の更新あり)


前述の通り、公立保育園では保育士の人数、その数に対する園児の受け入れ人数などが国の基準により定められています。

それは良いことなのですが、現在財政状況に不安を抱えていない自治体はほぼ皆無。

どこもお金がないのです。


    でも公務員は給料が高い。

    一度公務員となった方に対しての雇用は生涯にわたり保証されています。

    簡単にクビを切ることもできません。

    しかも毎年昇給できる制度まである。

    定められた職員数の確保もしなければならない。


だから「公務員保育士」ではなく臨時職員を多く募集。


公務員保育士の募集は上記の通り、通常1年に1回。

採用人数が「1名」ということもあります。


一方臨時職員の募集は1年中。

(※ 臨時職員も公務員保育士同様「登録制」)


しかも非正規である臨時職員さんの給料はなんと「時給」です。

一般的には1000円程度。


フルタイムで働く場合には日給のところもありますが、公務員保育士さんに比べビックリするくらい給与を含め、待遇面は悪いです。


でも業務の内容としては公務員保育士さんと同じ。


また、一般企業のように非正規社員の正社員登用のような仕組みもなし。

正規職員(公務員保育士)になるには、やはり「公務員保育士採用試験」に合格するしかありません。

どれだけ長く働いていても、そこが考慮されることは一切ないのです。


    ( `―´)ノ  不公平にもほどがあるのだ!

はい。
これはひどい。


ということで2017(平成29)年には、


    「地方公務員法及び地上自治法の一部を改正する法律案」

が成立。

2020(平成32)年の施行に向け、臨時職員等についての待遇などへの見直しが進められてはいます。


どこまで改善されていくのか今のところまだわかりませんが、


    「制度施行の時期を待つのではなく、賃金や労働条件についてはただちに改善を図るべし」

    「勤務経験を考慮し、更新等で引き続き働いてもらう場合には採用試験はナシにする」

といった方向に進み始めてはいるようです。


「臨時職員のデメリット」のような話になってしまいましたが、給与面・待遇面ともに公務員としてのメリットにあずかれない非正規職員さんが多いことは確か。


全部が全部ではありませんが、こうした待遇の違いからモチベーションの低さが生まれることもあるのです。

そして一つの園内で占める人数の割合は、臨時職員さんの方が多い場合がほとんど。

 
    (。-`ω-)  う~む……そうだとしてもそれを公立保育園や臨時職員のデメリットとするのはどうかと思うのだ

    どちらかというと行政サイドの問題なのだ

    そしてなぜか今、熱っぽいのだ……

知恵熱 出ちゃってますね……


ですが、ここは本当にその通り。

本気で改善に向け頑張ってほしいです。


さて、続いての「転勤」

これはもう、公務員の宿命のようなものです。


早くて3年。

通常5~6年のサイクルで繰り返されることになります。


理由は公務員同士の癒着を防ぐため、だそう。


    国家公務員は「国民みんなのため」。

    地方公務員は「その地域に住む住民のため」。


そのために働く方たちですので「癒着は困る」というのもわかるのですが……「相手は保育士さんですよ」と言いたくなってしまいます。


    ( ̄▽ ̄)  保育士さん同士、癒着して仲良くなればいいではないか

というか「癒着」のしようもない。

でも公務員だから転勤。

ザッツ・お役所。

配属先が変わります。


そして先ほども書きました通り「配属先が選べない」です。

現在保育園の先生として働いていた方でも、転勤に伴い、


  • 自治体の管轄エリアの「他の公立保育園」

の場合もあれば、


  • 自治体の管轄エリアにある「児童養護施設」

などのこともある。


その後また、長くても6年程度で配属先の変更。

一つの施設に腰を据えて働くことはできません。


公務員としての安定はあっても、勤務先の安定はなし。


職場の人間関係等がうまくいっていない場合にはひょっとすると「メリット」になるのかもしれません。


人間関係は大事。

いくら待遇が良くても、苦手な上司や同僚と長い時間一緒にいるのは実際かなり苦痛です。


が、一般職ではなく保育士は専門職。

事務的な仕事をする必要もありますが(お便りづくりなど)、お子さん相手のお仕事がメイン。


小学校や中学校、高校の卒業式でさえ号泣の嵐となるほど「別れ」というのは辛いのです。

でもそれが数年ごとに一度、しかも公務員保育士であり続ける限り永遠に繰り返される……


転勤を最大のデメリットとして挙げる公務員保育士さんは本当に多いです。

配属先がどこになるのかわからないことより、面倒を見てきたお子さまたちと離れることが切ない。


公務員かもしれませんが、皆さまお子さまが大好きで大切に思っている保育士さん。
さすがです。


また、転勤になる対象には「園長」も含まれます(園長も公務員だから)。


保育方針を打ち立てているのは自治体ですが、職場の管理方針を決めるのは園長。

園長の方針によっては、これまでと雰囲気が180度変わってしまうことも なくはないです。
(※ あまり極端な変化はないと思いますが、それなりの変化は覚悟です)


良く変化すれば万々歳なのですが、悪い方向に変更が行われることもあり得ます。

今まで通りがずっと続くわけではないのですね。


そして最後に、これはもう 根本的なデメリットなのですが、


    「働ける場所が減ってきている」

「公設民営化」です。


保育士の資格を取り、公務員保育士の採用試験にもパス。

採用候補者として登録後、欠員が出る等、保育園からの「保育士求む!」の要請によりやっと就職が決定。


私立保育園の保育士になることに比べ、すでにこの時点で相当な時間がかかっています。

難易度も高い。


ですが、この「保育士求む!」の要請を出す保育園の絶対数が減ってきているのですね。


公務員保育士を減らし、臨時職員で人件費削減を図らざるを得ないほどの財政難に陥っている自治体の次なる手が「民営化」。


新たに保育施設をつくりたくても、自治体にそこまでの余剰金はありません。

でも、待機児童の問題も何とかしなければならない。


そこで運営を民営化して、経費(公務員の人件費)削減と、効率的な育児サービスを図る。


運営を民間の企業や社会福祉法人に任せる公立保育園は急増しています。


公務員保育士への道は、今や 悶絶レベルの狭き門に。

しかも、その門自体の数がどんどんと減ってきている。


こうした事態において増え続けるのは「倍率」のみです。

それでも公務員保育士のメリットは強烈なので、皆その倍率に挑む。


    ( ̄▽ ̄)  どうだ! 見事合格なのだ!!

おめでとう、なのですが、


    ( 一一)  ……区役所の保健課に配属されたのだ……

ということも。


「公務員」として働きたいのであれば、これはこれでいいのかもしれませんが「保育園の先生」を目指していた方にとってはかなり複雑な気分……


一旦公務員保育士として採用されてしまえば、雇用が打ち切られることもなく手厚い待遇を受けることもできます。

ですが、そこに到達するまでが至難の業すぎ。


「絶対に保育園の先生として働きたい!」という方にとっては、公務員保育士はそれほど魅力ある職業ではないのかもしれません。

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公務員保育士の「メリット・デメリット」をまとめる!


「公立保育園の保育士さん」という設定で書かせていただいてきましたが、人事異動(転勤・配属先の変更)のシステムや待遇面などについては、他の公立施設で働く場合もほぼ同じです。


ということで、最後にもう一度おさらいです。

公務員保育士の「メリット・デメリット」についてササっとまとめていってしまいましょう。



    メリット

  • 私立保育園の保育士さんに比べ年収が高い

  • 雇用体制が整えられているため働きやすい

  • 保育士の数も定められた人数が確保されるため、保育士不足になることはない

  • 保育士が足りないことが原因となる残業がない

  • 人数的・時間的な余裕から、お子さんとじっくり向き合っての保育ができる

  • 産休・育休制度の充実

  • 研修・指導等も充実

  • 福利厚生がほぼ完ぺき

  • 地方公務員としての安定性・待遇の良さは抜群  

  • 働きやすい環境により、長く勤め続けることができる


  • デメリット

  • 保育方針をつくるのはそのエリアを管轄している自治体であるため、園独自の保育ができない

  • 公務員保育士の採用試験に合格する必要がある(倍率20倍超えのことも)

  • 年齢制限等が設けられている

  • 採用試験に合格しても就職できるわけではなく「採用候補者名簿」にとりあえず登録されるだけ

  • 欠員が出るなど、施設側から求められない限り就職することができない

  • その期間は1年間。次年度への繰り越しはなし(再度採用試験を受けることに)

  • 働きやすい環境のため、そもそも欠員がほとんど出ない

  • 配属先を選ぶことができない

  • 3~6年サイクルで必ず転勤がある

  • 働ける場所が減ってきている  など


  • △非正規で働く「臨時職員」の方の割合が公務員保育士さんより多いことがほとんど

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終わりに……


「保育士」にもいろいろあるのですね。

公務員保育士ではなく、公立の保育園の保育士さんとして働きたい場合には、臨時職員として勤務するほか、


    「民営化された公立保育園で働く」

という手もあります。

また、派遣会社に登録して要請のあった保育園に赴く保育士という働き方もあるのですね。


    保育園の先生になりたいのか。

    保育士の資格を活かした仕事に就きたいのか。

この違いによっても、ずいぶんと選択肢は変わってきそうです。


    ( ̄▽ ̄)  とにかく子どもが大好きなのだ!!

保育園に限らず、保育士はお子さまと関わりながら働ける貴重な仕事です。

公務員としての保育士を目指すにしても 目指さないにしても、大好きなお子さまとの時間が楽しいものでありますよう、ここからこっそり願っております。


長文に最後までおつき合いいただき、本当にありがとうございました。

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ここまで読んでくださりありがとうございました。
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