今月のスマホ料金が事件並みに高い……
── でも大丈夫。
確かこの世には「格安SIM」っていう救世主がいたはず……
はい!
います!
いるのですが、誰もが「格安SIM」で夢のようなスマホライフを送れるわけではないのです……
毎月懲りずにお財布や口座から出ていってしまうスマホ料金。
結構、本気で高いです。
「請求金額確定のお知らせメール」を見つめ震えている時に、テレビから「○○モバイル! 月々980円~♪」などというセリフが聞こえてくると、
「即、乗りかえさせていただきます!」
な気分になってしまうのですが、
── でも、どうして大手キャリアとここまで値段に違いがあるの?
「格安SIM」って、機能的にも「格安」?
こんなに安いのに、どうしてみんなこっちに乗り換えてないの?
……もしやもの凄いデメリットがあるとか?
やっぱ、やめとこう……危険すぎる……
ということで躊躇。
……でもやっぱりスマホ料金、高すぎ。
いや、でも……うぅ……どうすればいいんだ?!
「格安SIM」のメリット・デメリットについて、しっかり把握してしまえばいいのです !
「格安SIM」をぜひおススメしたい人。
むしろ損をしてしまうかもしれない人。
格安SIMの「メリット・デメリット」について解説いたします。
メリットがデメリットを上回る、と感じた方は、ぜひ格安SIMへの乗り換えを。
「デメリットがデメリットすぎる」と感じた方は、乗り換えストップです!
皆さまの格安SIMへのモヤモヤと疑問が少しでも解消されますよう、お役に立てれば幸いです。
格安SIMが「格安」なのはどうして?
まずはこれ。ここを押さえておくと話が早いです。
「メリット・デメリット」についても、
「まぁ、そうなるよね……」
と、納得していただきやすくなるかと思います。
さて、格安SIMはなぜ安いのか。
といいますか、なぜ大手キャリアのスマホ料金はあんなに高いのか、でもあるのですが、これは、
「MVNO」
「MNO」
こちらの二つの関係がポイント。
- MVNO: 仮想移動体通信事業者
- MNO: 移動体通信事業者
格安SIMを提供している会社が「仮想」の文字の入った「MVNO」と呼ばれ、それに対し、大手キャリアのドコモやau(KDDI)、ソフトバンクが「MNO」とお考え下さい。
(※ 近いうちにおそらく「楽天」も)
では格安SIMを提供している会社は何が「仮想」なのか。
MVNOは、通信サービスに必要な無線通信回線設備を持たず、運用もせずに通信サービスを提供。
提供すべき通信帯域を「MNO」から借りているのです。
だから、
「仮想(的な)」移動体通信業者 = 「MVON」
ちなみに「V」は「Virtual(バーチャル)」の「V」です。
独自のネットワークを構築し、基地局を作り、その運用・維持にも莫大な費用の掛かっている大手キャリアとは違い、その通信帯域を借りているだけの「格安SIM」業者さんにはそのためのコストが不要。
=「格安」でSIMを提供できる
ですね。
ではあるのですが、MNOもそこまでお人好しではないため、貸し出すのは、
「混雑時に速度が遅くなりやすい帯域」
混雑時にも影響を受けにくい帯域は、自社サービスの利用者用に確保しています。
それはそうだ、といいますか、自分たちで多額の費用をかけ基地局開設など上記のことをこなさなければならないMNOでは、利用者が満足するサービスを提供する必要があり、またそうでなければ、運用・維持が不可能となる。
維持していけなければ、結局困るのは利用者でもあるのです。
2年縛りや、自社端末には他の会社のSIMカードが使えない(SIMロック)、など「何となく感じ悪い」と思えてしまう部分もありますが、上記の通り、サービスの提供の裏には巨額な費用がかかっているので、ある意味仕方がないことなのかもしれません。
その代わり新規購入の際には実質タダでスマホがもらえたり、アフターサービスやサポートも充実。
店舗も多く、困った時の駆け込み寺的頼もしさもあります。
営業にもかなりのコストをかけているのですね。
つまり、いい・悪いは別にして、
- MNO: 運用・維持等に莫大な費用が必要
- MVNO: 借りているだけなので、小規模な企業でも問題なし
ただし、
- 借りている(貸している)のは速度の低速化が起こりやすい通信帯域
そして格安SIMに戻りますが、提供できる価格も、
「ユーザーが増えれば増えるほど低価格に設定できる」
(※ 一定の分量をみんなで分ければ、一人当たりの負担額はその数に応じて減っていくから)
ですがそれは、
「借りている『混雑時に速度低下が起こりやすい帯域』がユーザーの人数に比例してさらに混む」
── これが「MVNO」と「MNO」の関係。
そして「格安SIM」が「格安」である理由、なのです。
格安SIMの「メリット」はズバリココ!
最大のメリットは、言わずもがな「月額の通信費が安くなること」です。そもそも格安SIMとは「スマホの料金高すぎ問題」解決の手段として、検討されるもの。
大手キャリアの月額料金が大体7000円から8000円なのに対し、格安SIMでは1000円から2000円程度に抑えられます。
また、大手キャリア特有の「2年縛り」もなし。
一部では、
「音声通話に対応しているものに関しては、契約後1年以内の解約には違約金を支払わなければならない」
としているところもありますが、多くは違約金等なしに解約、他社機種への乗り換えもOK。
かなり自由です。
── ちょっと待った!
「音声通話に対応」って、対応してないのもあるの? 電話なのに?!
あるのです。
「データ通信専用(SMSなし)」
「データ通信専用(SMSあり)」
「データ通信プラス音声通話対応」
など、自分に合ったプランが色々選べるのもメリットのひとつ。
「データ通信専用の格安SIM」は本当に月額料金が「格安」を通り越して「激安」です。
月々およそ500円ほど。
大手キャリアの何分の1なんだ? と一瞬わからなくなるほど圧倒的に安い。
「データ通信専用の格安SIM(通話できない)」ものでも、IP電話サービスに加入したり、無料通話アプリを入れれば通話は可能になります。
通信量に関してのプランも豊富。
大手キャリアと違い、これら選択肢の多さも魅力のひとつです。
つまり「格安SIM」のメリットとは、
- 月額料金が本気で抑えられること
- 煩わしい2年縛りがないこと
- 自分に合ったプランを選べること
……まぁ、それほど多くはないのですが、格安SIMが心血を注いでいるのは最大のメリットである「安い」の部分。
他のメリットは、言ってしまえば「オマケ」のようなものです。
── でも、通信速度、遅いんでしょ?
……はい。
でも、だって……
それでは続いて格安SIMの「デメリット」。
通信速度が遅いことだけではなく、いくつか(というか、いくつも)デメリットはあるのですが、
「通信費が安く抑えられるなら、そんなこと大した欠点にはならない!」
と思えるのであれば、もう迷わず「格安SIM」へ乗り換えゴー! です。
最近は格安SIM業界の競争も激化してきています。
今後、改良・改善はさらに進んでいくことと思われますが、とりあえず、現状でのデメリット部分を把握し、乗り換えへの検討にお役立ていただければ、と思います。
「格安SIMのデメリット」はこちら!
もうこれは言うまでもなく「通信速度の遅さ」ですね。前述の通り、MNOから借り受けている通信帯域が、そもそも、
「混雑時に通信速度の低下が起こりやすい帯域」
ですので、これはもう、どうしようもありません。
とはいうものの、一日中イライラしてしまうほどの遅さではなく「混雑時には」です。
借りている帯域は大手キャリアが使っているものに比べ、かなり幅が狭い(提供できる回線容量が少ない)のですね。
それをユーザーの皆さんみんなで分け合って使っているわけです。
混雑時にはその帯域はギュウギュウ詰め状態。
通信速度はガクンと落ちてしまいます。
大体お昼の12時から1時までが魔の時間帯とされていますが、それ以外にも一時的に「混雑」する時があれば、同様に速度は低下。
が、動画やアプリのダウンロードなどはキビしいですが、普通にメールやLINEをする分には、それほど気にならない遅さのはずです。
通話にも影響はありません。
また、自前のWi-Fiがあれば、混雑時も快適な速度は保てます。
「公衆Wi-Fi」が飛んでるところでも快適な通信速度を保てるのでは? と思われるかもしれませんが、多くの格安SIMではムリ。
格安SIMは大手キャリア(実はほとんどの格安SIMは『ドコモ』から)の通信帯域を借りてはいますが、会社自体は別物。
ドコモ・au・ソフトバンクが街中で飛ばしてくれている、
「docomo Wi-Fi」
「au Wi-Fi SPOT」
「Softbank Wi-Fi SPOT」
などを利用することができません。
そして、自社の「公衆無線LANサービス」を提供しているMVNOはほとんどないのです。
ここもデメリットのひとつ。
ただでさえ、低速になりがちなデータ通信が、外出先でWi-Fiに繋げて快適になる、ということもほぼ期待できないのです。
また通信速度に関しては、
- 通信速度の上限があらかじめ決められているプラン
- ひと月に使える通信量が決められていて、それを越すと通信速度が遅くなるプラン
- ひと月ではなく、1日の通信量で通信速度低下のラインが決められているプラン
などが主流。
消極的なイメージですね。
実際にも低速化は避け難いです。
また、Wi-Fiに関してと同様、MVNOは大手キャリアを運営している会社とは「別物」であるため、仮にキャリアから乗り換えた場合でも、今まで使っていたサービスは使えなくなります。
中でも格安SIMへの乗り換えを検討する際に、多くの方を悶絶させているのが、
「キャリアメールが使えなくなること」
「キャリアメール」というのは、
「@docomo.ne.jp」
「@ezweb.ne.jp」
「@softbanl.ne.jp」
などのこと。
これ、結構大事なのです。
このアドレスによって、色々なサービスが受けられていたのですね。
月額料金と一緒にアプリの購入金額や、課金分などもまとめて支払いができていた「キャリア決済」は使えなくなります。
今まで貯めていたキャリア独自のポイントなども失効。
なぜなら全然「別物」の格安SIM会社に乗り換えるからです。
そして、
「そこはいい。特にキャリアメールに未練なし」
の方たちにもお気をつけいただきたいのが、
「メールが弾かれる可能性あり」
なところ。
大手キャリアのサービスには様々なものがありますが「迷惑メールのブロック」の機能も標準設定されています。
格安SIMに乗り換えると、この機能の恩恵にあずかれないことはもちろんなのですが、
「迷惑メールのブロックが標準装備されているキャリア端末(ガラケーも)に『迷惑メール』とみなされる」
という、負の付加価値までついてきます。
キャリア同士の結束力、強しです。
キャリア以外からのメールは『迷惑』なメールとされてしまうのですね。
そこは、その旨を伝え、「除外するアドレス」に設定してもらえば大丈夫。
ですが、伝え忘れてしまいますと、永遠に、
「メールアドレスが変わったことを知らせるメール」
がお相手に届かない切ない状況となってしまいますのでご注意ください。
(※「Gmail」などのフリーメールや、各格安シムが提供するメールサービスを利用することになります)
さてさて、メールアドレスといえば、
「LINEでのID検索」
これには「契約キャリアでの年齢認証」が必要。
これ、格安SIMではできません。
(※ できるのは「LINEモバイル」のみ。
LINEモバイルでなくてもID検索以外のトークや無料通話は通常通り可)
この他にも、案外キャリアメールのアドレスを持っているからこそできる登録、というのは多いのです。
キャリアから格安SIMに乗り換える、ということは、キャリアから提供されていたいくつものサービスから巣立ち、前述の通り「カスタマイズ・ユア・スマホ」として新たに生まれ変わること(素晴らしくカッコよく言えば)。
デメリットは多いのです。
このまま書いていくと、永遠に終わりが見えませんので、以下、主要デメリットではないものの、それなりのデメリットをいくつか簡単に挙げていきます。
結構な量になりますが、先ほど書きました通り、今後の改善に期待の持てる「デメリット」です。
また、現在でも「QU mobile」など安定した通信品質が確認されているものなども増えてきています。
あくまで現在の「格安SIM」のデメリット(しかもピンキリ取り交ぜ平均化したものの)一覧ではありますが、格安なスマホライフを送るための目安、として捉えていただけますとデメリットを書き連ねる罪悪感が減少します……
デメリット部分一覧
★月額料金の支払いがクレジット決算のものが多い銀行口座から引き落とし、または一部デビットカードを利用できる格安SIMもありますが、絶対数はまだまだ少ないです。
クレジットカードを持っていれば特に問題はないのですが、学生さんなど、持てない方には利用ができない、というデメリットがあります。
★通話を多くすると、思っていた以上に料金が跳ね上がる
データ通信ではなく「電話」として通話をよく利用する方には格安SIMは向いていません。
キャリアでは、毎月どれだけ通話をしても一定額(「かけ放題」)、というのが当たり前ですが、格安SIMでは基本的に通話時間に応じた通話料が発生。
20秒ごとに30円、というのが一般的です。
昔(かなり)の携帯電話が出始めた時もそうでした。
携帯で電話をかけるとやたらと料金がかかるので、
「通話するなら家電から」
もはや「携帯」電話の名称を覆すような事態となっていますが、そんな時代もあったのですね。
格安SIMも、イメージ的にはこのような感じ。
せっかく低額で済むプランでも、通話をしまくっていたら請求金額は高額になってしまいます。
これは家族間であっても同じ。
無料通話分、というのは基本ないもの、とお考え下さい。
もしもある程度の通話は必要、というのであれば、
「5分かけ放題」
「10分かけ放題」
などのプラン(月額850円ほど)を提供しているMVNOを選ぶか、LINEやSkypeなど、通信回線を利用した通話のできるアプリを入れておくことをおススメします。
★スマートフォンを購入しなければならない場合もある
格安SIMを挿して使うための端末ですね。
現在使っている端末をそのまま使う場合を除き、初めに「SIMフリースマホ」を購入する必要があります。
費用は一般的なもので3万円前後。
キャリアのように初期割引のようなものはなく、分割での支払いOKなものも「多少増えてきたかなぁ」程度です。
初期費用に関しては「格安」ではありません。
最近では「格安SIM」と「端末」のセット販売(格安スマホ)もよく見かけますので、ここはお好きな方をお選びください。
また、現在使っている端末を使い続ける場合にも注意が必要。
格安SIMと端末には相性があり、どの端末でもOKというわけではないのですね。
先ほどチラリと書きましたが、ほとんどのMVNOはドコモから通信帯域を借りています。
ですので、ドコモ系の端末との相性はいいのです。
が、au、ソフトバンクの端末で使える格安SIMはもの凄く少ないです(通信速度が最も速いと言われている「UQ mobile」はau系)。
そのためauまたはソフトバンクユーザーの方が一般的な格安SIMに乗り換えるには、以下の条件を満たす端末を用意する必要があります。
(※ auならau系の格安SIMはSIMロック解除なしでも使えます。
ソフトバンクはSIMロックを解除しない限り、格安SIMのほとんどは使えません)
- SIMロック解除済み(SIMフリー)の端末
- ドコモの端末(SIMロック解除をしなくても、ドコモ系の格安SIMが使えます)
なお、「SIMロック解除」できる端末は以下の通り。
- 2011年4月以降発売機種のドコモ端末
- 2015年5月発売以降のKDDI(au)、ソフトバンク端末
→ 現在使っている機種がこちらに当てはまれば、そのまま使うことができます
各MVNOの公式サイトに動作確認済み端末の一覧が載せられていますので、購入前に必ずご確認ください。
★乗り換え後、すぐに使えない場合がある
大手キャリアから格安SIMに乗り換えた場合でも、それまで使っていた電話番号は変わりません。
「番号を変えることなく変更後の携帯電話会社をサービスを受けることのできる制度」
これを「MNP(携帯電話ポータビリティー)」というのですが、要するに「同じ番号のまま乗り換えできる制度」です。
この手続きの際に、場合によってはまったくスマホが使えない空白の期間ができてしまうことがあるのです。
格安SIMへの乗り換えは基本的にネット上で行います。
まずはキャリアサイドから「MNP番号」を発行してもらうことからスタート。
(※ 電話でOK)
これがないと手続きができません。
(※ 同じ番号になりません)
そしてネット上で手続きを完了させるわけですが、この時点で今まで使っていたキャリアのSIMカードが使えなくなるのですね。
大抵の格安SIMの場合には、その後2時間ほどで回線の切り替え手続きが済み、問題なく使えるようになります。
が、稀にですが申し込んだ時点で切り替え手続きが行われるものもあるため、その場合には届くまでの2,3日、スマホの機能が一切使えない空白期間ができてしまいます。
現在ではかなりレアなケースですが、万が一ということもありますので、切り替え時に空白期間ができないか、一応確認しておくと安心です。
★デザリングができないものが多い
これは格安SIM、というより、端末の問題。
対応していない端末がまだまだ多いです。
特にSIMロックを解除していないキャリア端末をそのまま使う場合、
- ドコモのAndroid端末
- auのiPhone
(※ デザリング: スマホをアクセスポイントとしてパソコンなどの外部機器をネットに繋ぐこと)
この機能は外せない! という方には、SIMフリーの端末が必要。
現在では「デザリング可能」な端末も増えてきていますが、こちらも事前の確認をよろしくお願いします。
★何から何まで自分で行うのが前提
MVNOではコスト削減のため、ショップを設置していないところが多いです。
ですので、前述の通り、故障した時のフォローや操作についてのサポートなどはほとんど望めません。
基本的に手続きはネット上で行うこととなり、キャリアからの乗り換え、回線切り替えの手続きはもちろん、その後の初期設定もすべてご自分で、です。
大手キャリアを購入または機種変をする際には、手続き自体には時間がかかりますが、難しいことは一切ありません。
ショップ店員さんがすべて代わりに行ってくれるからですね。
この一切合切をはじめに自力で行って、やっと格安SIMデビューは果たされます。
結構面倒。
その後のトラブル等に見舞われても、駆け込むショップがない、もしくは少ない。
故障や修理は「SIMカード」「端末」と、それぞれのメーカーさんに直接、自ら依頼を行わなければなりません。
かなり面倒……
ですがそこは大丈夫。
ネットを探せば設定について細かく解説してくれているサイトや動画なども多く存在しています。
書籍も結構ある。
やってできないことはないと思います(修理はムリ)。
ただ、キャリアに比べると、非常に面倒くさい作業は、事実増えるのです。
── と、デメリット部分をたくさん書いてしまいましたが、前述の通り、これは「ピンキリ」合わせた平均値としてのデメリット。
多くのMVNOでは機能面、サポート・サービス面ともに改善が進められ、キャリアとの差をほとんど感じさせない格安SIMもどんどんと登場してきています。
今後はさらにストレスのない「格安SIMでのスマホライフ」が展開されていくことと思われます。
が、今回は、一応「格安SIMの課題点」といった意味も含め、デメリット部分の紹介とさせていただきました。
格安SIMの「メリット」は「デメリット」を超えられるか! ポイントをまとめる★
格安SIMの最大のメリットは「月額料金を低く抑えられること」。これを軸に「メリット・デメリット」が分けられている感じですね。
◎低価格で提供するために
- 大手キャリアの回線(通信帯域)を借りている
- 店舗を設置せず、基本的にネット上での手続きを行うことで、営業面でもコストを抑える
- 月額料金が低くなる
- 大手キャリアのように契約期間で縛られる必要がなくなる
- 提供されたプランだけでなく、音声通話対応の有無や通信量・通信速度などについてのプランが自由に選べる など
★このことによる「デメリット」
- 通信速度が遅く、通信障害も起こりやすくなる
- アフターサービスやサポート面が脆弱
- 大手キャリアとは別会社が運営しているため、キャリア提供のサービスの数々は利用できない
- 通話料金にも定額や割引のサービスはつかないため、通話しすぎると料金が高額に(オプションサービスで、多少の軽減は可)
- 持っている(今まで使っていた)端末を利用できる場合以外には初期費用として、端末購入費が一般的なもので3万円前後かかる
- 格安SIMと端末の相性がある
- 初期設定等、ショップに頼らず自分で行う必要がある などなど
「スマホの月額料金を安く抑えたい!」から始まる格安SIM選び。
上記の「メリット・デメリット」を比較して、それでも、
「やっぱり、なんだかんだ言っても通信費を安く抑えることが先決!」
となるのであれば、格安SIMはおススメでしかありません。
その場合には、
- 音声通話に対応したものにするか否か
- SMS機能の有無
- 月にどのくらいの通信量が必要か
- オプションサービスをつけるか、またつけるのならどのサービアスにするか
などご自分に合ったプランを選び、
- この格安SIMは自分の持っている端末で使えるか
- この格安SIMの使える端末はどれか
もしも「特にスマホ料金を下げる必要はない」という方が格安SIMを検討しているのであれば、声を大にして、
「デメリットしかないですよ!!」
ですので、乗り換えてはダメです。
いや、ダメではないですが、なぜ乗り換えるのか、そのメリットがわかりません……
終わりに……
── 格安SIMを買ってきてスマホに挿せば使えるわけじゃなかったのか……
はい。
使えるわけじゃなかったのです。
格安SIMには何かと課題点が多いのも事実なのですが、そもそも課題点とはクリアすることが条件のもの。
今後、ますます利用しやすい格安SIMが登場することを願っています。
── でも、そうなると大手キャリアがダメージを受け、結果的に基地局の運営・維持が不可能に。
そうなったら、回線を借りているMVNOもサービス提供どころではなくなり……
……今回は「格安SIMのメリット・デメリット」についてでしたが、当然大手キャリアにも「メリット・デメリット」はあります。
大手キャリアの「メリット」が、その「デメリット」を上回っていると考える人が多ければ、その方たちは格安SIMや他の大手キャリアに乗り換えることもないのです。
何といいますか、やっぱり、
「格安SIM」「大手キャリア」、どちらもがんばれ!!
な気分です……
さてさて、いかがでしたでしょう。
いずれにしましても、皆さんが納得のいかれるスマホライフ(特に料金と性能面)を送れますよう、少しでもそのお手伝いとなれていましたらうれしいのですが……
長文に最後までおつき合いいただき、本当にありがとうがとうございました。